
売り上げ1兆ウォン、企業価値12兆ウォン──K-ビューティーの先頭に立つ「グダイグローバル(Goodai Global)」の2025年の予想成績だ。
チョン・ジュヒョク代表が率いるグダイグローバルは、グローバル化粧品ブランドであり流通企業でもある。流通業界と証券業界によれば、チョン代表は崇実大学で中国語中国文学科と通商貿易学科を複数専攻し、英語や中国語などの外国語能力を土台に中国市場での貿易を通じて事業の力量を高めてきた。
2016年以降、中国の限韓令(韓流制限令)を受けて供給網の多角化を模索し、韓国ではなく米国と日本への進出、そしてM&A市場への挑戦を始める。
グダイグローバルは2017年1月、「朝鮮美女(Beauty of Joseon)」との全世界独占流通契約を締結し、その2年後の2019年3月にブランドを買収、米国や日本などで本格的なグローバル展開を開始した。
チョン・ジュヒョク代表は、買収当時年間売り上げが1億ウォンだったブランド「朝鮮美女」を、「マルグン(澄んだ)米サンクリーム」(Amazonの日焼け止め部門1位)のヒットを通じて、2022年に400億ウォン、2023年に1400億ウォン、2024年には3237億ウォンへと超高速成長させた。
チョン代表は「K-ビューティーの人気要因」について、素早いトレンドの反映と製品開発力、合理的な価格に対する優れた品質、洗練されたブランド感度とコンテンツの競争力を挙げた。
また、もう一つの要因として、グローバル流通プラットフォームやK-ビューティー専門プラットフォームがK-ビューティーブランドの迅速なグローバル市場進出の架け橋になっている点を指摘した。
チョン代表はアマゾン(Amazon)、セフォラ(SEPHORA)、アルタ・ビューティ(Ulta Beauty)などを通じて現地での需要の可能性を確認した。
流通インフラと蓄積された市場インサイト、デジタルマーケティングの実行力をもとに、戦略的M&Aによるポートフォリオ拡張を進め、統合売り上げ9000億ウォン規模のビューティー業界1位の座を築いた。
グダイグローバルは戦略的M&Aを通じて日本や米国に続き、ヨーロッパ市場の攻略を目前にしている。ブランドの確保による現地流通チャネルでの交渉力、自社ベンダーによる価格競争力の向上、ブランドから流通までを網羅する「グローバル流通企業としての大きな構想」に対する先制的対応という見方だ。
同社は、堅固な製造インフラと消費者の変化に柔軟に対応できる構造、技術力の進化などによって、K-ビューティーの成長可能性を見込んでいる。中東、インド、南米地域を有望な成長市場と捉えている。
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