韓国の政治ユーチューバーの中で、登録者数と後援金に関して上位圏を占めているのはどんな人たちなのか。
マネートゥデイは、代表的なユーチューブデータ集計サイトであるプレイボード、ユーチューブランキング(youtube-rank.com)など複数のサイトを用いて分析した。ただし、地上波・総合編成放送局やラジオ、新聞社の公式ユーチューブなどは除外し、ユーチューブをメーンとするオンラインメディアは対象とした。
その結果、登録者数上位100位圏チャンネルは、22万4000人以上の登録者を持っていた。すべてのチャンネルは、保守派、進歩(革新)派など特定の政治性向を帯びており、中立的な傾向を持つものはゼロだった。
政治的な傾向別で見ると、保守61が進歩39を上回った。ただ進歩派ユーチューブの方が上位10位の中に6、上位20位では11あり、より優位だった。
運営形態では、個人ユーチューバーのものが71%と圧倒的に多かった。ユーチューバー1人が政治ニュースを読んだり、ニュースを伝えながら論評する方式が最も一般的だ。
属性をみると、前職の国会議員など政治家、ジャーナリスト、政治評論家、市民運動家などが最も多かった。このほかコメディアン、自営業者、歯科医師など多様な職業群もいた。
多数の出演者を迎えて、一つの放送番組のように運営する大型チャンネルもある。また、現職政治家が自身の政治活動を紹介し、コミュニケーションを増やすために開設したチャンネルも100位圏に含まれた。
◇月1000万円以上稼ぐチャンネルも
一方、プレイボードによると、昨年の韓国ユーチューブの後援金による収入上位10位圏のうち7チャンネルが政治ユーチューブだった。
収入金額は、政治評論家ユ・ジェイル氏が運営する「ユ・ジェイル」が計3億5674万ウォン(1ウォン=約0.1円)で、政治ユーチューバーの中で1位だった。これにイ・ジョンウォン前代表が運営する親民主党系チャンネル「時事タパTV」が計3億4342万ウォン、「開かれた共感TV」が計3億1720万ウォンだった。
匿名希望のある政治ユーチューバーは「一般に、政治ユーチューバーの収入源は後援金に加え、グーグル広告、後援会員からの収入、ショッピングモールと4種類ある。1カ月で1億ウォン以上を稼ぐチャンネルが10くらいあり、数千万ウォン台なら、かなり多い方だ」とみる。
50万人レベルの登録者を有するある政治ユーチューバーは次のように打ち明ける。
「私の場合、ライブをしないためスーパーチャット収益はないが、グーグル広告と後援口座を通じて収益を稼いでいる。月によって増減はあるが、平均的な月収は1000万ウォン程度だ」
(おわり)
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