韓国で少しでも政治に関心のある人なら、ユーチューブと無縁ではいられない。
どうやって近づいてくるのか。自分の政治性向に合う内容、刺激的なサムネイル写真の映像がユーチューブメイン画面に出てくるようになるのだ。
政治ユーチューブチャンネルを運営する人々はどんな人たちなのだろうか。なぜ、この道を選んだのか……。
◇「最初から時事問題?そうではない」
保守性向のユーチューブチャンネルを運営するのは、大邱と慶尚北道の日刊紙「嶺南(ヨンナム)日報」の本部長だったソン・グクゴン氏だ。
「進歩(革新)系のムン・ジェイン(文在寅)政権の時、進歩派ユーチューバーが非常に盛んに活動するようになり、私がバランスを取らなければならないと考えるようになった。保守派の声を代表するユーチューバーとして位置づけられるようになった」
ソン・グクゴン氏は2019年、記者としてユーチューブチャンネルを始めた時、中立を守るために努力していた。だが、進歩派ユーチューバーの旺盛な活動に気になり、次第に保守的な傾向が強くなったという。
一方、プロゲーマー出身で進歩派のユーチューブを運営するファン・フィドゥ氏は、進歩系の故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領の財団で理事を務める。
「2019年にユーチューブを始めた。最初から時事問題について話していたわけではない。ゲームや心理学など、青年が関心のある問題を主に扱っていた。そうしているうちに、極右指向のコミュニティサイト『日刊ベスト保存所』(イルベ)のような話が受けるのを見て、積極的に対応しようと考えるようになった」
2人とも相手陣営の政治的主張に対する反感から始まったというわけだ。
(つづく)
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