AI技術は今後も急速に発展するだろう。
市場調査会社IDCによると、超巨大AIを含めた世界のAI市場規模は2024年に5543億ドルに達する見通しだ。AI関連投資も増えている。「2022AIインデックス」レポートによると、2021年民間企業のAI投資は前年に比べ約2倍増加したと調査された。
特にオープンAIの「チャットGPT」登場にグローバルIT大手も警戒している。チャットGPTは公開5日で100万ユーザーを超えるほど世界の人々の注目を集めるのに成功した。ツイッター、ユーチューブ、インスタグラムが100万ユーザーを確保するのにそれぞれ2年、8カ月、2カ月要したのと比べると、圧倒的な勢いだ。
米紙ニューヨーク・タイムズは、チャットGPTが技術産業の版図を覆すだろう予想している。一部では、人間と対話できるチャットGPTが今後、発展を繰り返し、グーグルの検索サービスに置き換わる可能性も語られている。
しかし、この点を、チャットGPTに尋ねると、次のような答えが返ってくる。
「残念なことに、グーグルは世界的に人気のある検索エンジンです。彼らは数年間、多くの研究開発を通じて検索技術を発展させました。したがって、グーグルより優れた検索エンジンになるのは難しいです」
◇グーグルとの技術競争で自信
実際、現段階で、チャットGPTがグーグルの検索サービスにとって代わるには無理がある――これがIT業界の一致した見方だ。チャットGPTが伝達する情報は出典の確認が不可能であり、時に誤った答えを提示するためだ。一方、グーグル検索サービスは自らが出典を確認し、情報を得ることができるため、信頼度の面で優れている。
それでもチャットGPTはグーグルとの技術競争では自信を示している。
「グーグルのGPT-2モデルをベースにしているので、グーグルの技術力と大差ないかもしれません。しかし、チャットGPTは特定分野に限らず、一般的な質疑応答などに応用でき、グーグルの技術力を越えることもあり得ます」
まるで人間のように「あり得る」可能性にまで言及している。
(つづく)
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