◇「失敗を最小化したい」
加えて、Z世代には、予測可能性を高め、失敗を最小化したいという考えも強い。したがって、Z世代を面接する際、「通知」ではなく「予約」という形を取る例が少なくない。
韓国最大の中古品販売サイト「タングンマーケット」は、24時間以内に採用書類を検討する。グルメ配達のモバイルショッピングアプリ「ウィングイート」は、志願者側が希望する面接日程を予約できる。
Z世代を組織に取り込むためには、企業側が一方的に志願者を選ぶのではなく、マッティングを通して互いに接近していく方法を取る必要があるわけだ。
もう一つ、組織側が心がける点がある。それは「Z世代が退社しないようにする」ことではなく、「退社したZ世代が『戻りたい』と思うような組織にする」ということだ。
◇成長過程を共有する同年代のコンテンツ
今度は「2023 T-CON」の「Z世代本音解釈」セッションを見てみる。
「テハク・ネイル」企画革新センターのイ・ヘイン首席は「Z世代の要望」として来年注目すべきものとして、第一に「何かが足りなくても『成長するプロセス』を共有できる同年代のコンテンツ」を挙げた。
こうしたトレンドと一脈相通じるのは、Z世代がロールモデルにしているインフルエンサーだ。Z世代に最も愛されたアイコンとして2020年にペンス、2021年にヨンジ、2022年にイ・チャンヒョクがいる。Z世代にとって彼らは、デビュー時から「自分らしく」成長する姿を段階的に見せている。「プロセス型インフルエンサー」の代表的人物というわけだ。
第二に「回復弾力性」だ。機会費用(ある行動を選択したことで失われる利益/その選択以外なら得られたはずの利益)を減らし、失敗の確率を低くできる企画によって、容易に挑戦できる経験を提供することを指す。第三に「ESG」(環境・社会・企業統治)実践への努力を重視する。(つづく)
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