2024 年 12月 27日 (金)
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[KWレポート] 世界へ、K-コンビニ (4)

モンゴル・ベトナム市場“掌握”

CUマレーシア100号店(写真=CU)©NEWSIS

韓流コンテンツの世界進出とともに、韓国発「K-コンビニ」が海外市場に拡大しています。現地でどのようなビジネスを展開しているのか取材しました。(最終回)

◇CU、モンゴルで市場シェア70%

韓国でコンビニ5万店時代が到来するのを前に、主要コンビニは飽和状態に達した国内市場から海外に目を向け、突破口を探している。特に、韓流に関心が高いモンゴル、ベトナム、マレーシアなどアジア市場で急速にシェアを伸ばしている。

韓国コンビニが最も注目する市場はモンゴルだ。モンゴルは人口330万人と内需市場は大きくないが、物流に適した環境と韓国に友好的な雰囲気、韓流ブームなどが利点として挙げられる。

関連業界によると、CUは2018年にパートナー会社セントラルエクスプレスとマスターフランチャイズ(MFC)契約を結んで現地に進出し、現在260店まで店舗を増やした。モンゴルへの進出から4年でCUは現地で70%を超える圧倒的なシェアを市場で獲得した。

昨年、モンゴル市場に第一歩を踏み出したGS25も急速に店舗を増やし、最近100号店を出した。GS25は来る2025年までに店舗を500カ所以上に拡大する計画だ。

コンビニがモンゴル市場に集中する理由は、モンゴルの首都ウランバートルを中心に40代以下の若年層の人口が70%に迫っているためだ。若年層を中心に顧客層が形成されている韓国コンビニとターゲット層がよく合う。

◇秘けつはK-コンテンツマーケティング

K-コンテンツの影響力も大きい。最近、モンゴルでは韓流スターをはじめとするK-コンテンツに対する関心が高まっている。

これに対し、コンビニは韓国人気コンテンツや韓流スターを前面に押し出したマーケティングで、若い顧客層を攻略している。特に、新型コロナウイルスの感染拡大で訪韓が難しい中で、韓国コンビニは韓流プラットフォームの役割を果たした。

マレーシアやベトナムなどでも、韓国コンビニの成長傾向は目立つ。CUは昨年4月、マレーシア企業のマイニュースホールディングスとブランドライセンス契約を結び、現地に進出した。マイニュースホールディングスは1996年からコンビニ「マイニュースドットコム」を運営しており、店舗数は600ヶ所余りで現在業界2位だ。

マイニュースドットコムは、マレーシアで2300店舗余りを運営しているセブンイレブンに追いつくため、CUと手を組んだ。現在120店舗を運営しており、マイニュースドットコムの店舗も順次CUに衣替えする計画だ。

◇進出国の拡大検討

マレーシアで韓国コンビニが急速にシェアを高めることができた理由は、現地の人の間でK-コンテンツが人気を集め、K-フードに対する関心度が高まっているためだ。実際、現地でCUの売り上げの60%以上が韓国商品であり、トッポッキは売上1位を記録している。

K-コンビニに対する爆発的な関心が集まる中、イーマート24も昨年6月、マレーシアの現地企業と手を組んで市場に飛び込んだ。ベトナムとモンゴル市場に力を入れてきたGS25も、KKグループと提携し、来年初めにはマレーシアGS25の1号店をオープンさせる予定だ。

国内流通業者が多数進出しているベトナムでは、GSリテールの成長が目立つ。

GS25は2018年、ベトナムのソン・キムグループと合弁法人を設立し、ベトナム市場に参入した。現在186店舗を運営している。サークルK、ファミリーマートなどGS25より4~6年先に進出した海外コンビニブランドとともにベトナム内の「ビッグ3」コンビニとなった。

業界関係者は「最近、韓流の人気が高まり、韓国コンビニがK-コンテンツを広めるプラットフォームの役割を果たしている。今後、アジア市場を越えて多様な海外国家への進出を検討する」という展望を伝えた。

(おわり)

「世界へ、K-コンビニ」はNEWSISのイ・ヘウォン、パク・ミソン、イ・ジヨンの各記者が取材しました。

©NEWSIS

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