急成長のカギは「自己再生産」
韓流の熱狂的なファンは今、ファン集団(ファンダム)のプラットフォームからスマートフォンで、韓流スタートリアルタイムで会話をしてしています。韓国の「ファンダムプラットフォーム」はいったい、どのように運営されているのでしょうか。その光と影にスポットを当ててみました。(シリーズ2/4)
◇「私たちの推し」
ファンダムプラットフォームがわずか3年余りで急成長したのは、ファンダム文化特有の「自己再生産」だ。
1990年代、ファンは好きな芸能人の写真で下敷きを作って使用し、2000年代に入って通信が発達すると「ペンピク(ファンが書く小説)」が旋風となって人気を集めた。ファンのコンテンツ再生産は現在も続いている。
ファンアカウントを開設し、「最愛(推し)」の芸能人の歩みを広報し、芸能人に関連したコンテンツを「チャル(写真)」、映像などで再生産する。ファンはこうした「オタ活」コンテンツを楽しみながら交流する。
これがK-POPが世界に響き渡るようになった背景の一つだ。ファンと芸能人のコミュニケーションのみならず、ファン同士のコミュニケーションもファンダム文化の核心要素だ。
◇「私だけが知らない話」
ファンダムプラットフォームも例外でははい。
ファンダム文化の特性に支えられ、独占コンテンツの影響力は再生産して共有される方式でプラットフォームの外にまで広がる。新しいコンテンツがアップされるとファンはSNSに移動し、それぞれファンコンテンツを制作してアップしコメントを交わす。
ある芸能人がプライベートメッセージを送れば、「♯bubble」「♯プメ(プライベートメッセージ)」とハッシュタグがついたツイートが数分以内に掲載される様子は頻繁に見かける。
映像、会報、ラジオ、音源など、独占コンテンツの力も、SNSを通じたレビューから生じる。自然に広告効果が生まれるためだ。
ファンだけでなく、普段それほど関心のなかった人も有料メンバーシップに流入される。「今月だけ」「私も映像一つだけ」と思っていたが、購読を継続することになる場合が多い。
Universeを利用する社会人Cさん(27)は次のような持論を披露した。
「Twitterにレビューが掲載されるのを見て購読を始めた。私だけが知らない話を他のファンがするので気になるのは当然。ファンになるという気持ちなくても、面白くて購読する人も増えている」
(つづく)
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