2024 年 5月 26日 (日)
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[KWレポート] MZ世代はなぜ「ショート」にハマるのか (4)

コンテンツの間に溶け込む広告

動画共有サービス「リール(Reels)」(Facebookキャプチャー)©NEWSIS

平均15秒から最大10分を超えない「ショートフォーム」(短い動画)コンテンツが、韓国のMZ世代の間で新たなトレンドとして浮上しています。なぜ彼らは「ショートコンテンツ」に向かうのか。その実情を探りました。(最終回)

◇ブランドマーケティングに積極活用

MZ世代で主流となったショートフォームは今、SNS広告の手段として脚光を浴びている。

コンテンツの長さが短いため、制作する負担が相対的に小さいのに、強力な広報効果が得られるためだ。短時間で興味をそそるダイナミックな広告を制作し、主要消費層であるMZ世代を魅了することに力を入れている。

一例として、有名歌手やショートフォームのクリエイターを起用して、ダンスチャレンジのマーケティングを進める広告が活発に作られている。利用者自らがショートフォーム動画を制作するよう誘導する消費者参加「チャレンジ」スタイルの広告方法も流行している。

各SNSプラットフォームは、ショートフォームを活用した多様な収益創出を模索している。

TikTokは露骨なブランド広告ではなく、ショートフォームコンテンツの個性を生かした広告を発表し、好評を得ている。コンテンツの間に広告が自然と溶け込むようにしたのが特徴だ。また、TikTokは、人材と予算が不足している事業者でも、広告管理者ツールといった手段によって、広告を手軽に制作できるよう支援している。TikTokのクリエイターと広告主を連結する別のプラットフォームも提供する。

◇YouTube、Instagramに危機感

Instagramは昨年、短尺動画機能「リール(Reels)」に広告機能を導入した。

広告動画は他のリールコンテンツの間に挿入され、広告動画には「スポンサー」として表示される。製品タグを追加してすぐに商品購買ページに移動できるようにしたのが特徴だ。

さらに、Instagramはクリエイターがリールを活用してブランドとの協業などを拡大できるよう、教育プログラムを開催した。ショートフォームを通じた収益創出につながるよう導くのが目的だ。

YouTubeも最近、ショーツで広告を運営すると発表した。ただし、視聴者の拒否感を憂慮し、動画に直接広告を貼る代わりに、クリエイターの収益を支援する方針だ。このため、1億ドル規模のファンドを立ち上げた。

中央大経営学部のウィ・ジョンヒョン教授は「TikTokはエンターテインメント性が強いショートフォームを前面に出してMZ世代を急速に確保している。ショートフォームのトレンドを先取りして優位を占めている」と指摘する。そのうえで「YouTube、InstagramはTikTokに危機感を覚えざるを得ない。今後、ショートフォームに相当な資源を投入し、TikTokを追撃するだろう」と見通している。

(おわり)

「MZ世代はなぜ『ショート』にハマるのか」はNEWSISのチェ・ウンス記者が取材しました。

©NEWSIS

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