2024 年 12月 9日 (月)
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[KWレポート] MZ世代はなぜ「ショート」にハマるのか (2)

ダンスチャレンジ→料理、ウェブドラマ、食事動画、メイクアップ

BTSが「#LifeGoesOn」TikTokチャレンジを始めた(写真提供=BIGHIT MUSIC)©NEWSIS

平均15秒から最大10分を超えない「ショートフォーム」(短い動画)コンテンツが、韓国のMZ世代の間で新たなトレンドとして浮上しています。なぜ彼らは「ショートコンテンツ」に向かうのか。その実情を探りました。(シリーズ2/4)

◇30~40代でも人気

ショートフォームコンテンツの主なジャンルは、各種振り付けのカバーや、ダンスチャレンジなど「ダンス」だ。

2020年には歌手「ZICO(ジコ)」の「Any Song」チャレンジから始まり、各種ダンスチャレンジが流行し始めた。これを機に多数のアーティストは、ダンスチャレンジで「新曲」の広報に乗り出し、ショートフォームの利用者も大きく増えた。

最近では、ショートフォームコンテンツの範囲が「ダンス」を越えた。

ウェブドラマ、ユーモア動画、料理レシピ、芸能、モッパン(食事動画)、メイクアップ、デイリールック(私服)……など限りない。

そして次第にMZ世代だけでなく、30~40代の間でも人気が高まっている。

◇視聴時間はテレビ・OTTと遜色ない

企業も、このような流れに合わせてショートフォームをマーケティング手段として積極的に活用している。主要消費層となったMZ世代を中心に、簡単かつ迅速に動画を再生できることに注目しているのだ。

また、短い動画でも強力な宣伝効果が得られ、商品に対するフィードバックを早く得られることも長所として挙げられる。

業界で、ショートフォームブームがいつまで続くかについては、さまざまな意見がある。

ただ、効率を重視する若い利用者の好みを狙ったショートフォームの人気は、簡単には収まらないだろうという見方が優勢だ。特に、GoogleやMetaなど巨大テクノロジー企業(ビッグ・テック)もショートフォームを収益の大黒柱と位置づけており、ショートフォームプラットフォーム競争はさらに激しくなるものと予想されている。

東国大映像大学院のキム・ヨンヒ教授は「ショートフォームは既に一つの消費形態として位置づけられ、ロングフォームであるテレビやOTTなどと比べても視聴時間は遜色ない」と指摘する。

キム・ヨンヒ教授は、多様な分野において、さまざまなインフルエンサーが参入し、ショートフォームの生態系は拡大する、とみる。一方で、ショートフォームの特性上、コンテンツの波及力は極めて高いため、事業者側が不適切なコンテンツが含まれていないか、中身をしっかり点検する必要がある、と提言する。

(つづく)

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