2024 年 7月 20日 (土)
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[KWレポート] K-POPの韓国語探訪 (1)

アルファベットで表す韓国語の発音

BTS©STARNEWS

K-POPがグローバル化するなか、英語なのか韓国語なのかわからない歌詞が増えました。ネイティブでさえ理解できない韓国語の歌詞が多くなったといいます。K-POPから「韓国語」の変化を探ってみました。(シリーズ1/5)

◇「エゴマの葉論争」をどう伝える

韓国で最近話題になった「エゴマの葉論争」は、K-POPアイドルやそのファンらの間でも激しい議論を巻き起こした。

「他のアイドルが、私たちファンダムのエゴマの葉を取ってくれる」「私たちファンダムが、他のアイドルのエゴマの葉を取ってあげる」――こんな状況の是非についての回答を求められ、K-POPアイドルは困惑する。

韓国のK-POPファンなら興味津々な話だ。しかし「エゴマの葉」を知らない外国のファンには意味が伝わらない。そもそも「エゴマの葉」は「ペリーラリーフ」なのか「セサミリーフ」なのか……。

昨年末からつい最近まで、アーミー(BTSファンダム)、エクソエル(EXOファンダム)、モンべべ(MONSTA Xファンダム)、モア(TOMORROW X TOGETHERファンダム)、ラビティ(CRAVITYファンダム)など、K-POPファンダムの「翻訳アカウント」が慌ただしさを見せた。訳語についてのやり取りを経て、海外K-POPファンダムにもようやく「エゴマ論争」のニュアンスが伝わるようになった。

韓国グルーバルコニュニティのプラットフォーム「Weverse(ウィバース)」では、BTSのメンバーJINが箸と自身の唇だけを使ってエゴマの葉を剥がすミームが流行し、JINが「エゴマの葉論争」終結者として取りざたされたこともあった。

BTSの公演会場に設けられたブースでグッズを買うために並ぶファン(写真=HYBE)©MONEYTODAY

◇文化的脈絡

「翻訳アカウント」は、K-POPアイドルグループのファンがTwitterやInstagramなどのソーシャルメディアに、歌詞はもちろん、アイドルのウェブバラエティの発言、日常の一言、そのニュアンスまで一つ一つ翻訳し、他言語で知らせる。

最近では「JINのミームの流行」が何を意味するのか、文化的脈絡まで詳細に伝える必要も出てきている。

既にオンライン上では、K-POP用語を体系的に整理したK-POP辞典「ドルミンジョンウム」がある。「アイドル」という用語と「訓民正音(フンミンジョンウム=ハングルの古称)」を合成した言葉だ。

特に「ドルミンジョンウム」でもBTSのファンダムであるアーミーを主軸としたK-POPファンの間で通じる「アーミンジョンウム」(アーミー+訓民正音)が最大規模だ。

ハングルは子音と母音を組み合わせ、すべての音を作ることができる「音素文字」として知られる。ドルミンジョンウムは韓国で通用するニュアンスをすべて活かし、外国語に翻訳することが難しい場合に「yeonseupseng(練習生)」のようにアルファベットを使って韓国語の発音に置き換えたりしている。

◇「カリハダ」

K-POPリアルタイムアルバム・音源販売量集計サイト「ハントチャート」も、グローバルファンを対象にK-POP用語を紹介している。「K-POP Deep-dive Dictionary」というタイトルで「까리하다(カリハダ)」のような言葉も紹介する。

「カリハダ」は「カッコいい」の慶尚道(キョンサンド)方言だが、K-POPファンの間で「クールだ」などの意味でよく使われている。K-POPが韓国語の方言まで世界に広める力を発揮しているわけだ。

2010年代後半まではアイドルの方が韓国語を進んで使い、積極的に広めてきた。BTSが米ビルボードの表紙を撮影しながら、グローバルファンのために、短い韓国語レッスンをYouTubeで公開したのがその例だ。

各国のアーミーが自分たちのコンサートに参加できるように、公演では英語も使った。「みんな飛んで」を「Mo-du Twi-uh」と書いて「everybody jump」と訳し、「叫んで」を「So-ri Jil-luh」と書いて「make some noise」と解説する方法を取った。

(つづく)

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