2024 年 6月 15日 (土)
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[KWレポート] “韓国破産”25年後の実情 (3) 第2通貨危機の可能性

釜山(プサン)の埠頭の野積場にコンテナが積まれている様子(c)NEWSIS

韓国経済の支えであり、根幹でもある輸出が揺れている。昨年、年間貿易赤字額が史上最大を記録した。半導体など主力産業の輸出が急減し「輸出強国コリア」の地位が揺らいでいる。

今年も輸出不振と民間消費の萎縮により、国内総生産(GDP)成長率は潜在成長率を下回る1%台に止まると予想されている。物価高や高金利が続き、景気低迷が本格化するなど複合経済危機が深刻化するだろうという見方もある。

金融市場によると、国際通貨基金(IMF)危機の時よりも高い貿易赤字に高金利、物価高が続き、第2の通貨危機が発生しかねないという懸念が高まっている。

昨年、輸出が3カ月連続で減少傾向を示し、年間貿易赤字規模が歴代最大の427億ドルに達した。これまでの最高値である1996年の206億2400万ドルの2.3倍にも上る。貿易収支の赤字が今年も続く可能性があるという点は、韓国経済の潜在的な危険要因の一つとして指摘されている。

産業通商資源省によると、昨年12月の輸出は前年同期比9.5%減の549億9000万ドル、輸入は2.4%減の596億8000万ドルだった。輸出が3カ月以上連続で減少したのは、新型コロナウイルス感染が拡大し始めた2020年3~8月以後、初めてだ。貿易収支も昨年4月から9カ月間赤字を記録し、2008年(132億6700万ドル)以来の赤字となった。

専門家らは今年も貿易赤字が続くものとみている。貿易協会は来年138億ドル、産業研究院は266億ドルの赤字を記録すると予想する。

◇半導体需要の低迷

貿易収支が悪化したのは、国際原油価格など原材料価格の上昇で輸入額が増える一方、世界景気の鈍化、下半期以降の主要輸出品目である半導体需要の低迷による価格下落などで、輸出が減少したためだ。

韓国経済の核心動力である輸出が揺れ、企画財政省は今年の成長率を1.6%、韓国銀行は1.7%、韓国開発研究院(KDI)と経済協力開発機構(OECD)は1.8%を見込む。今年の成長率が2%以下になる場合、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年(-0.8%)、金融危機直後の2009年(-0.8%)、通貨危機時の1998年(-5.1%)など、歴代ワースト4番目になる。

変動性の高いウォン・ドル為替レートも潜在要因になっている。ウォン安ドル高は、輸入価格の上昇を通じた消費者物価の上昇につながりかねない。米連邦準備制度理事会による利上げで、昨年はウォン・ドル為替レートが2009年以後初めて1400ウォン台となった。その後戻ったが、景気低迷と米国の緊縮などで、急激なウォン安になる可能性も依然として排除できない。

1997年12月16日に「自律変動為替レート制」を採択した以後、ウォン・ドル為替レートが1400ウォン台まで下がったのは、1997~1998年のIMF危機、2008~2009年のグローバル金融危機時の2回に過ぎない。グローバル通貨危機が進行中だった1997年12月23日にはウォン・ドル為替レートが1962.0ウォンまで急落し、金融危機直後の2009年3月2日には1570.3ウォンとなった。

ただし、為替レート下落の原因は異なる。2008~2009年の金融危機の時は、低金利と低物価基調の中で金融システム崩壊の懸念からウォン安が急速に進行したが、昨年の場合はインフレに伴う米連邦準備制度理事会による金融引き締めでドル高が続いた影響だ。

(つづく)

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