2024 年 4月 20日 (土)
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[KWレポート] 韓国メタバース最前線 (8)

産業界、XRで安全事故予防

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◇「重大災害処罰法」

「クロスリアリティ(XR)」技術は、今年から重大災害処罰法が施行されている韓国産業界で安全事故予防の決定打として注目されている。

韓国経営者総協会が今年4月に発表した「企業安全管理実態および重大災害処罰法制定認識調査結果」によれば、法制定後の安全に対する経営者の関心度を尋ねる質問に、回答者の69.0%が「非常に高くなった」と答えた。安全関連予算も70.6%が「増加した」と答えた。

特に高危険群と機械・装置・技術などで活用される「根産業」(鋳造、金型、塑性加工、溶接、表面処理、熱処理などの技術)を中心にXR技術教育・訓練の必要性が強調されている。その中でもコンピュータ数値制御(CNC)フォークリフトは毎年多くの負傷者および事故が発生しており、製造業死亡事故10大作業に分類されるなど、XR教育訓練の適用性が高い。

韓国情報通信産業振興院(NIPA)が発刊したXRを活用した教育・訓練分野用途分析報告書によると、フォークリフトを使う物流倉庫、港湾、造船業、建築など多様な産業で事故が多く発生する。韓国のフォークリフトは約24万台が運用中とされるが、年平均34人が死亡し、1144人が負傷するなど、事故が最も多く発生する機械・設備だ。

フォークリフトは1500万ウォン(約156万円)から1億3000万ウォン(約1353万円)に達する高価格装備で、実習訓練は2日で16時間、費用は約35万ウォン(約3万6400円)かかる。実習装備構築・維持費用の節減と事故を減らすために、2019年9月、「職業能力開発訓練職種別訓練基準」の改正で建設機械免許取得の実習訓練装備としてVRシミュレーターを含めた。

CNC装備は1台当たり2000万~3000万ウォン(約208万~約312万円)、高性能なものは1台当たり1億~5億ウォン(約1040万~約5203万円)程度と高価だ。初心者の操作ミスによる損失と作業員の安全に対するVR教育・訓練需要が存在する。実際、あるCNC会社では外国人労働者の意思疎通や操作のミスによって約1億ウォン(装備5億ウォン)の修理費用が発生したことがある。

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◇教育訓練分野中心に技術検証

このようにXRを活用した教育訓練分野は、高成長が見込まれる。グローバル経営コンサルティング会社PwCによれば、VR・AR技術は危険な場所で仕事をする作業員を実際に近い形で教育する方法を提供するものと期待され、2030年には約2942億ドル(約40兆9232億円)規模の市場を形成するものと予想されている。

特に、技術変化に伴う先端技術装備の寿命が短い場合、持続的な財源投入に限界があるため、これを代替するためのXR教育訓練は需要が増大するものとみられる。

情報通信産業振興院は「VR・AR機器着用による不便さやXR技術の現場適用過程で発生する多様な問題点は、まだ完璧に解消されていない。参入障壁が低く、代替可能性が高い教育訓練分野を中心にXR技術を優先適用し、安全性などの技術を検証する必要がある」と提言している。

(つづく)

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