2024 年 7月 16日 (火)

[KWレポート] 無人時代 (4)

「人件費を減らそう」…無人化ブームの外食業界

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技術発展に伴い、韓国の産業界の各分野で自動化が加速しています。自動運転技術が発展し、自動車や各種ロボットに続き、船舶や建設機械まで無人システムが広がる雰囲気になっています。現状を取材しました。(シリーズ4/5)

外食業界に無人化の風が吹いている。

新型コロナウイルスの感染拡大以後、非対面消費が日常化したうえ、最低賃金の上昇とともに人件費削減のために配膳ロボット、配達ロボット、無人ピックアップシステム、無人販売システム、無人調理システムなど多様な無人サービスが続々と導入されている。

◇来年度の最低賃金、今年比5%上がった9620ウォン

最低賃金委員会は今年6月、来年度の最低賃金を5%引き上げ時給9620ウォンと決めた。来年度の最低賃金はムン・ジェイン(文在寅)前政権が始まった2017年(6470ウォン)に比べ、48.68%上がった。

雇い主の場合、アルバイト1人を雇用する時、週40時間の週休手当てを含め月給として201万580ウォンを支払わなければならない。今年、9万6140ウォン引き上げられた。

だが、自営業者や零細企業経営者は最低賃金の5%引き上げに不満だ。彼らは最低賃金が引き上げられたことで、週休手当の義務化を再び元に戻せと要求。さらに、最低賃金区分を適用するよう声を強めている。

日増しに増える人件費の負担は、外食業界の無人化の速度をさらに高めるものとみられる。

注文と決済ができる無人端末システムの「キオスク(KIOSK)」の1カ月のレンタル費用が10万ウォンであるうえ、100万ウォン以下でレンタル可能な自動運転配膳ロボットなどが発売されると、雇用主は無人化システムにさらに積極的となった。

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◇「フランチャイズから自営業者まで」…キオスク導入率急上昇

キオスクは売り場無人化の先駆けだ。過去にはファストフード業者の導入率が高かったが、最近は中小型飲食店もキオスクを導入して人件費節減に乗り出している。

韓国国内のキオスク市場規模は2017年の65億ウォンから2019年には150億ウォン、2020年には220億ウォンに成長した。新型コロナウイルス感染拡大の余波以後には導入がさらに活発になり、2023年までに年平均5.7%の成長が予想される。

以前はホールに人を置いて注文を受けたが、最近は常駐する人すらいない所が増えている。韓国の3大ファストフード業者であるロッテリア、バーガーキング、マクドナルドのキオスク導入率は昨年60~90%に達した。

最近は10坪以下の中小型売り場でのキオスク導入が活発だ。人件費が負担となるため、店員を置かずにキオスクで注文を受けてメニューを提供する形態が増加しているのだ。

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◇アルバイトなしで運営する無人カフェ・レストランの増加傾向

無人カフェと無人食堂は新型コロナ以後、非対面消費を望む消費者が増えたことで、急激な増加傾向を見せている。

バスキン・ロビンス(日本ではサーティワンアイスクリーム)は最近、無人化をさらに加速させている。最先端のIoT(モノのインターネット)無人ソリューションを導入し、売り場への出入りから商品購入まで誰でも24時間便利に利用できる。現在、慰礼新都市と道谷店などに出店している。

カフェダルコムで作ったロボットカフェ「ビート」は常駐店員なしで24時間運営される無人カフェだ。専用アプリやキオスク、モバイル音声など、100%非対面注文決済だ。アプリを通じた遠隔ピックアップ通知で待ち時間を減らした。

プルムウォン食品は無人販売プラットフォーム「チュルチュルボックス」で健康的な弁当を定期配送する無人構内食堂サービス「チュルチュルキッチン」を開始した。「チュルチュルキッチン」は、スマートフォンのアプリで先に注文を受け、弁当を提供するスマート無人食堂サービスだ。

アワーホームは、スマート無人弁当サービス「ハローイットボックス」を拡大している。ハローイットボックスは、冷蔵および冷凍弁当を含め生鮮食品、飲み物、スナックなどを販売する無人プラットフォームだ。

構内食堂内テイクアウト専用24時間無人販売プラットフォーム「ピックアンドジョイ」もサービスを開始した。ピックアンドジョイは、構内食堂内に設置された無人販売プラットフォームで、その日に構内食堂で直接製造したサラダ、弁当などをテイクアウト形態で販売する。

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◇「サービングから配達、料理まで」…ロボットを活用したサービス導入が活発化

ロボットを活用したサービスの導入も活発だ。アルバイト1人を雇用するよりキオスク、配膳ロボット、配達ロボットなどを導入することで、より多くの利益を上げることができるためだ。

BBQはソウル市松坡区の「ヘリオシティ」近くの売り場に自動運転ロボット「フードボット」を導入し、第一製麺所ソウル駅舎店、ロッテGRSが運営するビラードシャーロット(蚕室店)、TGIフライデー(釜山光復店)、プルムウォンフードアンドカルチャー食器棚(板橋店)なども配膳ロボットを運営する。

ドミノピザは昨年8~10月、世宗湖水公園でドローン配達サービスを披露した。この期間、ドミノピザは計232件を配達した。今年もドローン配達サービスを実施する計画だ。

フライドチキンチェーンの「キョチョンF&B」は「協同ロボット」を導入したキョチョンチキン松島8工区店をオープンした。協同ロボットは人と同じ空間で作業しながら人と物理的に相互作用が可能なロボットだ。ロボット専門会社の斗山ロボティクスとの協業で開発された。

ロボアルテ(Robo Arete)が開店したラヴァートチキンでは、ロボットが鶏肉を揚げる。鶏肉に天ぷら生地をつけて油に入れ、肉がくっつかないように揚げ網を振るなど、人がすべき業務を代わりに担い、1時間に25匹のチキンを調理する。

(つづく)

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