韓国のKB金融グループのユン・ジョンギュ会長が先月28日、オキュラス(Oculus)VR(仮想現実)ヘッドセットを使った。
勤務中にゲームをしようとしたのではない。「コリアフィンテックウィーク2022」のKB金融グループ展示館に用意されたKBのVR体験ゾーンで、送金サービスを試演してみたのだ。
ユン会長は試演後、「今後Z世代が訪れる銀行支店はVRブランチになりうるだろう。送金はもちろんKB金融グループが提供する各種デジタルライフをメタバースでも楽しめるようKBスターターズと協業していきたい」と話した。
◇有望スタートアップを発掘・育成
KB金融グループは金融委員会と韓国フィンテック支援センターが先月28~30日、小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで開催した「コリアフィンテックウィーク2022」に参加し、KB金融グループ展示館を運営した。
KB金融グループのスタートアップ支援機関KBイノベーションハブは、今回の行事期間中にスタートアップシェアボックスとともに開発したメタバース体験ゾーンを運営すると同時に、メタバースコンセプトのウェブドラマ「Walk to KWANGYA(英題)」の映像を上映した。
KBイノベーションハブは金融界で初めてスタートアップ、アクセラレーティングプログラムを稼動し、フィンテックのスタートアップをはじめとする多様な産業の有望スタートアップを発掘・育成している。特にKB金融グループのデジタル転換とオープンイノベーションを主導し、今年9月現在、約1200社の優秀なスタートアップを選抜し、系列会社を通じて成長段階別の投資と協業事例を作っている。
KB国民銀行とAI銀行院を開発したディープブレーンAIの場合、今後、KBメタバースでも協業が可能になるものと期待されている。
◇「今後モバイルの限界を跳び越える」
KBインサイトのパン・ギソク支店長は「VRバンキングが円滑にできるようになるまで時間が必要だが、今後モバイルの限界を跳び越えるブランチになるだろう」と期待感を示す。また「現在、VRブランチの構造を作り、送金取引ができるよう開発する2段階目にある。3段階目ではAI銀行員が案内し、疑問を解決してくれるなど、さらに発展できるだろう」と説明した。
「コリアフィンテックウィーク2022」にはKBスターターズであるフィンテック業者8社も参加した。
KB生命保険とKBインベストメントから計55億ウォン規模の投資を受け、証券、カード、生保、キャピタルなどKB金融系列会社と業務提携や協業中のハビットファクトリー(金融データ分析)をはじめ、ペイメント(モバイル簡便支払決済サービス)、フィンダ(融資比較プラットフォーム)、スモールチケット(ライフスタイル保険リワード)、ロミン(AI光学式文字読み取り装置企業)、ホライゾンテクノロジー(上場企業価値AI分析)、ギップル(個人信用融資比較サービス)、ウィンクストーンパートナーズ(P2P金融プラットフォーム)などだ。
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