ポーランドのグディニア港に今月13日、韓国・現代ロテムのK2戦車9両が到着した。10月初めに韓国を出発したもので、これらの戦車はポーランド軍部隊に配備された。現代ロテムは年内にさらに13両のK2戦車をポーランドに引き渡す。
現代ロテムはK2戦車の輸出が軌道に乗ったことで、防衛産業の売上比率が初めて四半期ベースで50%を超えた。現代ロテムの2024年第3四半期の総売り上げは2兆9358億ウォン(約3229億7000万円)で、このうち防衛ソリューション事業が1兆4671億ウォン(約1614億円)を占め、売上比率50%を達成した。これは2022年第3四半期時点の約30%から急速に増加した結果である。
K2戦車の輸出は、2022年8月にポーランドとの契約が締結されて以降急速に拡大している。契約全体では1000両を予定しており、そのうち2022年に10両、2023年に18両、現在までに71両が引き渡された。さらに13両が年内に追加納品される予定で、残る96両は2024年に輸出される見通しだ。
第3四半期時点で防衛産業の総売上高のうち輸出額は9615億ウォン(約1057億7000万円)に達し、防衛産業全体の65.5%を占める。この割合は2022年第4四半期の43.2%から大幅に上昇した。現代ロテムの防衛産業施設である慶尚南道昌原市の工場稼働率は104.8%に達し、同業他社のハンファエアロスペース(89.8%)、ハンファシステム(85.8%)、LIGネクスワン(76.1%)、韓国航空宇宙産業(69.3%)を大きく上回る。
現代ロテムは今後もK2戦車の輸出拡大を目指している。ポーランド向け第2次輸出分やルーマニア向け輸出だけでなく、オマーン、インド、チェコなどでも交渉が進められている。また、国内向けのK2第4次量産も業績に寄与する見込みだ。
(c)news1