韓国Mnetで放送されたオーディション番組「PRODUCE 48」で名を上げた元アイドル、キム・チョヨンさんの近況が話題となっている。
キム・チョヨンさんは「PRODUCE 48」に出演した際、チャン・ウォニョンと「センター争い」をしたことで知られる。
チャン・ウォニョンは「PRODUCE 48」で最終順位1位となり、日韓合同グループ「IZ*ONE」のメンバーとしてデビュー。2021年には6人組ガールズグループ「IVE」のメンバーとなり、いまではグローバルな影響力を持つK-POPスターとされる。
YouTubeチャンネル「近況オリンピック」に最近、キム・チョヨンさんが出演した。
キム・チョヨンさんは「今でも多くの人が私を『PRODUCE 48』のあの映像で覚えている」と述べ、番組内でチャン・ウォニョンと同じ楽曲のセンターを競い合ったシーンを振り返った。「(チャン・ウォニョンは)本当にきれい。私は今でもアイドルの舞台が大好きでよく見るけど、彼女は本当に美しい。もっと成功してほしい」とエールを送った。
オーディション番組当時については「一生懸命頑張る自分の姿が、今思えばとても健気で、すごいなと思う。これからの人生で、あそこまで全力を尽くせることがあるのかと考えると、感慨深い」と振り返った。
キム・チョヨンさんは「PRODUCE 48」終了後、ガールズグループ「bugAboo(バガブー)」のメンバーとしてデビューしたが、わずか1年でグループは解散。その後、再デビューのオファーが複数あったという。もう一度挑戦しようかとも思った。だが「再びアイドルになっても自分が幸せにはなれないと感じた。アイドルは思い出として残し、新しい道を探そうと思った」そうだ。
ソウルの叔母の家に身を寄せながら、永登浦(ヨンドゥンポ)の百貨店内にある中華料理店でアルバイトを始めた。その時、「働きながら、本当に心が痛かった瞬間があった」という。
「ユニフォームを着て汗をかきながら接客していたら、あるテーブルの人が私を呼び、『もしかしてチョヨンさんですか?』と尋ねてきた。写真を一緒に撮ってほしいと言われたけど、ユニフォーム姿で汗だくの自分があまりにも惨めに感じて、『仕事中なので申し訳ありません』と断った。その後、控室でずっと泣いてしまった。アイドル時代は常にきれいな姿を見せていたのに、すべてやめて、こんな姿になった自分を見られるのが本当に辛かった。アルバイト中に流れるガールズグループの曲を聴くのも苦しかった」
キム・チョヨンさんは、アイドル時代にうつ病やパニック障害に悩まされていたことも告白した。
「アイドルの生活は本当に過酷だった。症状がひどくなって、ステージに立てなくなった。息ができず、倒れそうになった。実際に地下鉄の中で気を失ったこともあった。病院に通っても良くならなかった」
現在、キム・チョヨンさんは、子ども向けミュージカルの舞台で全国を巡回しながら活動している。また、InstagramやTikTokで広告案件を受けて収益を得ているという。「今はとても幸せです」と明るい笑顔を見せた。
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