韓国のナム・ファヨン消防庁長職務代理がこのほど、京畿道(キョンギド)の消防用品製造・輸出業者を訪れ、輸出に必要な海外認証制度の取得方法など輸出支援策について議論した。消防庁は国産消防産業企業の海外輸出を支援する方針を打ち立てており、今回の業者訪問はその第一歩だ。
消防庁は今年8月に大邱(テグ)で開かれる史上最大規模の「2023国際消防安全博覧会」のテーマを「新成長消防産業、新動力未来産業」に決めた。約350社が参加し、150社の海外バイヤーが招待される。
消防庁はまず消防産業の輸出相談会を運営する。博覧会に参加する国内企業を誘致し、博覧会期間に海外バイヤーを招待して国内消防会社の海外進出を支援する。また、韓国消防産業技術院は中央アジアや東南アジア、米国、欧州などの消防関連機関を招待して海外市場の販路開拓に乗り出す計画だ。
消防当局が消防産業の輸出にこのように積極的に乗り出したのは今回が初めてだ。
消防庁は世界の消防産業の規模を763億ドル(約10兆円)と推算しているが、韓国国内の消防装備の昨年の輸出額は1億6000万ドル(約210億円)に過ぎない。ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領も昨年11月第1次輸出戦略会議で「すべての部署が『輸出部署』になってほしい」と注文した。
消防庁関係者は「これまで関連の博覧会などを開いてきたが、輸出に焦点を当てたのは初めて。博覧会を通じて輸出振興に大きな役割を果たしたい」と話している。
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