
K-ラーメンの輸出が2025年に入ってからも好調を維持し、5カ月連続で2桁の成長率を記録している。韓国貿易協会(KITA)の輸出入貿易統計によると、先月のラーメン輸出額は約1742億ウォンで、前年同月比18.1%の増加となった。
今年1月から5月までの月別輸出増加率は、1月25.3%、2月30.4%、3月25.8%、4月24.1%、5月18.1%と、いずれも前年同月比で2桁の伸びを見せている。
ただ、昨年に比べて平均12.6ポイント低く、成長率自体はやや鈍化傾向にある。特に4月と5月は、それぞれ前年比で22.7ポイント、29.9ポイント低下した。
このような状況から、一部では「K-ラーメン市場が高成長期を終え、成熟期に差しかかった」との見方も出ている。
とはいえ、韓国の主要ラーメンメーカーは依然として海外進出戦略を積極的に展開しており、グローバル供給網の拡大に注力している。
韓国の食品大手「三養食品」は今月11日、年間8億3000万個の「プルダック炒め麺」を生産できる慶尚南道密陽(ミリャン)の第2工場の竣工式を開催した。この工場はアメリカやヨーロッパなどで急増する輸出需要に迅速に対応するための生産拠点となる。
また、韓国の食品大手「農心」は釜山の緑山(ノクサン)に輸出専用工場を着工し、本格的なグローバル拡大に乗り出している。この工場は、敷地面積約1万1280㎡に建設され、完成後は年間5億個のラーメンを輸出専用として生産可能となる。2026年後半の完成を目指しており、2030年までに海外売り上げ比率を60%以上に引き上げるというグローバルビジョン実現の足がかりとする計画だ。
さらに、オットゥギは、主力製品「ジンラーメン」のインドネシア市場進出を進めている。すでに11品目でインドネシアのウラマー協議会(MUI)によるハラール認証を取得しており、今年中に「ジンラーメン」の現地販売を開始する。
インドネシアは世界第2位のインスタントラーメン市場で、世界の消費量の約12%を占める。
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