
韓国の化粧品・美容機器企業APRのキム・ビョンフン代表が、5~10年以内に「グローバル・アンチエイジング分野1位企業」を目指す中長期目標を明らかにした。最終的なビジョンは「人類の老化克服」であり、化粧品を超え、医療機器やバイオ分野にまで事業を広げる。
キム・ビョンフン代表は9月19日、ソウルのCOEXで開かれた「Amazon Beauty in Seoul」で、アマゾングローバルセリングコリアのシン・ファスク代表と対談し「30年の使命を“人類の老化克服”に掲げ、5~10年でグローバル・アンチエイジングNo.1企業を目標にしている」と述べた。APRはすでに化粧品と美容デバイスで成果を上げており、今後は医療機器やバイオにも挑戦するという。
K-ビューティが世界で評価されている理由については「製品力」と強調している。「優れた製品を可能にした製造インフラを築いてくれた先輩企業に感謝している」と語った。さらにK-カルチャーの人気も追い風となり、市場競争の激しさがブランド力を鍛えたと分析した。
一方、K-ビューティを脅かす要素として「技術停滞」「過度な内競争」、そして中国発「C-ビューティ」を挙げた。特に中国市場ではK-ビューティ製品の模倣品が氾濫しており「偽物を使った消費者が失望すれば、K-ビューティ全体の信頼を損なう」と危機感を示した。
また、グローバル展開の鍵としてアマゾンを重視している。「アマゾンは現代版シルクロードであり、世界市場への必須の道」と語り、「APRの成長はアマゾン抜きでは不可能だった。今後も最大の投資対象としていく」と強調した。
さらに新興K-ビューティ企業に向け「大航海時代の新航路開拓のように、新しい時代が開かれている。困難の先には必ず“新大陸”がある」と挑戦を呼びかけた。
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