2025 年 11月 4日 (火)
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K-ビューティ、米国関税の壁超え急成長…化粧品輸出好調で韓国ODM企業追い風

「2025ソウル国際化粧品美容産業博覧会・国際健康産業博覧会」(c)news1

韓国の化粧品ブランド、いわゆる「K-ビューティー」が、米国との相互関税や小額免税制度の廃止といった貿易リスクにもかかわらず、9月に米国向け輸出で大幅な反発を記録した。特に独立系(インディ)ビューティーブランドの健闘が目立ち、ODM(製造業者開発生産)業界の業績も好調に推移している。

韓国貿易協会などによると、2025年9月の韓国化粧品の対米輸出額は前年同月比41.6%増の2億5100万ドルに達し、前月(8月)の一時的な落ち込みから反転した。8月は米国の15%の相互関税の影響を受け、1億8300万ドルと前月比5.6%減少していた。

1月から7月までは毎月、前年を上回る成長を見せており、1月(+7.6%)、2月(+19.8%)、3月(+21.4%)、4月(+13.3%)、5月(+21.0%)、6月(+24.2%)、7月(+21.2%)と堅調に推移。1月のみ前年比減少だったものの、以降は連続して増加し、9月には再び大きく伸びた。

韓国食品医薬品安全処によれば、2025年1~9月の化粧品輸出額は85億ドル(約1兆1735億円)で、2024年同期比14.9%増を記録。2023年の年間輸出額もすでに上回っている。特に米国向け輸出が輸出全体の伸びを牽引しており、対米輸出比率は2021年の9.3%から2024年には18.9%、2025年には第3四半期までで19.6%に達し、国別で最大の輸出先となった。

同処は、相互関税などの貿易環境の変化にもかかわらず、K-コンテンツ人気の波に乗ったことが輸出増加につながったと分析している。

現地市場への浸透も進んでおり、韓国の化粧品流通企業グダイグローバルは、自社ブランド「朝鮮美女」が2025年7月に米国の大手化粧品販売チェーン「セフォラ」や「コストコ」に入店したことを明かした。また、「ティルティル」は8月に「アルタビューティー」を通じて販路を拡大した。

(c)news1

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