韓国の中小ベンチャー企業省は、K-ビューティ製品の中東市場進出と現地での認知度向上を目指し、5日からサウジアラビアに「K-ビューティ革新使節団」を派遣している。同省は今年5月に発表した中小・ベンチャー企業のグローバル化戦略の一環として、8月にベトナムに革新使節団を派遣しており、今回は2回目の試みだ。
韓国の化粧品は昨年、輸出額が53億ドル（約8162億円）に達し、中小企業輸出品目で1位となっている。特にサウジアラビアでは2021年の1670万ドル（約25億7000万円）から昨年2760万ドル（約42億5000万円）へと急成長を遂げ、K-ビューティの存在感が増している。今年のサウジ派遣は、現地で開催される中東最大のスタートアップイベント「BIBAN 2024」に合わせ、19社の中小企業が参加。イベント会場にはK-ビューティ展示・体験ブースを設置し、製品試用の体験空間やメイクアップショー、現地インフルエンサーによる宣伝も展開する。
6日にはサウジの輸入業者や流通業者を招いてバイヤーとの1対1マッチング相談会を実施し、韓国企業のB2Bビジネスをサポートする。また、現地の輸入規制に対応するためサウジ食品医薬品局（SFDA）を訪問し、化粧品輸入許可や製品登録手続きに関する理解を深めるプログラムも展開する。サウジの大手医療会社INNOVAとのビジネス商談も進行する。
オ・ヨンジュ中小ベンチャー企業相は「今回の使節団を通じて、K-ビューティの革新性をアピールし、中東市場進出の本格的な足がかりとしたい」と述べ、韓国中小企業の創意的なアイデアと持続的な輸出成果に自信を示した。
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