韓国のバッテリー3社(LGエネルギーソリューション、SKオン、サムスンSDI)が今年、激しい成長を予告している。第1四半期(1~3月)に続き、第2四半期(4~6月)でも堅調な実績が予想されるのに加え、米インフレ抑制法(IRA)の効果が徐々に反映され、上昇傾向が続きそうだ。
3社の第2四半期の売上高推定値は計18兆2578億ウォン(約2兆269億円)レベルだ。前年同期バッテリー3社の総売上高(11兆994億ウォン=約1兆2322億円)比64%増の実績だ。営業利益推定値もやはり計1兆1700億ウォン(約1300億円)と堅調のようだ。
LGエネルギーソリューションの第2四半期実績予想値は売り上げ8兆8786億ウォン(約9855億円)、営業利益7014億ウォン(約779億円)。同社は第1四半期にも先端製造生産税額控除(AMPC)を反映し、約1003億ウォン(約111億円)の営業利益の上昇効果が発生した。第2四半期もAMPC恩恵分1505億ウォン(約167億円)が反映され、好業績をけん引するとみられる。
SKオンについては第2四半期、黒字転換に成功すると見込まれる。証券関係者は、同社が第1四半期にAMPCを第2四半期に遡及して反映させ、3兆6029億ウォン(約4000億円)、営業利益70億ウォン(約7億7700万円)となり、黒字転換のタイミングが繰り上げられると予想している。
サムスンSDIは、相次ぐ高付加価値バッテリーと中・大型電池バッテリーの販売好調により、第2四半期の好業績となる見通し。同社は今年第2四半期の売上高が5兆7763億ウォン(約6413億円)、営業利益4647億ウォン(約516億円)を上げると予想されている。
ただ、第1四半期のバッテリー原材料価格の下落分が第2四半期の販売価格に適用され、バッテリー3社の実績が市場の期待値には及ばないという一部の見方もささやかれている。
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