韓国国土交通省は15日、韓国交通安全公団自動車安全研究院や関係企業と電気自動車(EV)のバッテリー認証制度の試験事業に向けた業務協定を締結した。今後、本格的なバッテリー安全性試験に着手する。
バッテリー安全性試験は「自動車管理法」に基づき性能試験を代行する機関である韓国交通安全公団自動車安全研究院が実施。熱衝撃試験▽燃焼試験▽過熱防止試験▽短絡試験▽過充電試験▽過放電試験▽過電流試験――など、計12項目を試験する。
バッテリー認証制度は、EVの安全性を高めるために、EVに搭載されるバッテリーの安全性を政府が事前に試験・認証する制度で、来年2月に施行される予定だ。
同省関係者は「2003年にメーカーが自らの責任で自動車の安全基準への適合性を確認し、販売する自己認証制度が導入された。それ以来、約20年ぶりにEVの安全性強化を目的に、政府が直接EVのバッテリー安全性を確認する体制に全面転換する点に大きな意義がある」と説明した。
政府はEVの安全性に対する国民の関心が高まっていることを受け、先月6日、関係機関合同でバッテリー認証制度▽バッテリー情報公開▽バッテリーマネジメントシステム(BMS)の安全機能強化▽バッテリー履歴管理制度――などを盛り込んだ「EV火災安全対策」を発表した。
同省は今月からバッテリー認証制度の試験事業を通じて、同制度を早期に定着させ、EVの安全性の核心であるバッテリー安全管理を強化する。
試験事業には、現代・起亜(乗用車バッテリー)、グリーンモビリティ、大東モビリティ、LGエネルギーソリューション(二輪車バッテリー)など5社が参加する。
ペク・ウォングク第2次官は「バッテリー認証制度は、EVの安全性を強化するきっかけとなるだろう。試験事業を通じてバッテリー認証制度を早期に定着させ、国民がより安心してEVを利用できるようにしていく」と述べた。
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