2024 年 7月 27日 (土)
ホーム経済流通EV火災時、酸素を遮断「窒息消火シート」…韓国・消防安全装備企業が発売

EV火災時、酸素を遮断「窒息消火シート」…韓国・消防安全装備企業が発売

窒息消火シートで電気自動車火災を鎮圧する様子(写真=ハンコムライフケア)(c)KOREA WAVE

消防安全装備を手掛ける韓国の「ハンコムライフケア(Hancom Lifecare)」がこのほど、電気自動車(EV)の火災防止装備を発売した。火災時に車両を上から覆い隠し、酸素を遮断する窒息消火シートだ。

火の拡散を防ぎ、煙を遮断することで避難経路も確保できる。地下駐車場やトンネルのような場所でEV火災が発生した場合に使用できるため、消防機関やマンション、大型建物などで需要が高い。

韓国では製品性能を規定する認証がまだ整えられておらず、品質の落ちる窒息消火シートが市場に供給されているのが現実だ。

低品質の窒息消火シートは、保管状態によっては折れている部分が裂けたり、バッテリー熱による猛烈な火力に耐えられず破れたりするなど本来の機能を発揮できない。

ハンコムライフケアのEV用窒息消火シートは、エコ素材である炭素繊維に特殊コーティング技術を適用した。2500度を超える火炎にも耐えるうえ、炭素繊維の特性上、有毒ガスを排出しない。火災車両を覆った時、二酸化炭素を押さえ込む。30回以上、再利用できるため環境にやさしい。

また、窒息消火シートの中央に反射テープの表示線があるため、暗い場所でも車両中央部に適用しやすい。継ぎ目は火炎の露出を遮断する構造になっている。四隅には耐熱繊維の取っ手を使い、緊急事態でも迅速・安全に対処できるようにしている。

ハンコムライフケアのオ・ビョンジン代表は「地下駐車場で発生する車両火災は、ややもすれば大惨事につながりかねず、初期の対応が非常に重要だ。エコ窒息消火シートは、専門家はもちろん、一般にも使用できるため、EV火災の鎮圧とともに環境保護にも寄与すると期待している」と話している。

(c)KOREA WAVE

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