2024 年 7月 27日 (土)
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COM2USが明かす「メタバース構想」…9つの「アイルランド」、土地も売買 (下)

8月25日、ソウル汝矣島のコンラッドホテルで開かれた「COM2VERSE メディアデー」で発言するCOM2VERSEのイ・ギョンイル代表(COM2US提供)©news1

◇3200のサッカー場サイズの「アイルランド」…土地も売買する

COM2VERSEが構想中のメタバースは、9つのアイルランドが集まって一つのワールドが完成する形だ。それぞれのアイルランドにはサービスやコンテンツを楽しめる建物やメタバースオフィス、道路、交通、自然環境などが構築され、実際に一つの都市のように機能する。

例えば、1階から2階には書店が建てられ、3階から10階には企業が入る。利用者はアバターで実際の都市を歩き回りながら、生活するようにCOM2VERSEで実生活と同じ経験ができる。市民権も提供する予定だ。

COM2VERSEの土地は、大規模な人員を収容するため、巨大さを誇る。土地はセル、ブロック、アイルランド単位で構成され、一つのセルは横・縦それぞれ160メートルの大きさ。100個のセルが集まれば一つのブロックになり、900個のブロックは一つのアイルランドを成す。

アイルランドの1つの大きさは、現実世界のサッカー場約3200個の規模。大規模な接続人員を技術的に処理するため、「スペーススケーリング」技術を支援し、特許出願も準備中だ。一つのアイルランドには9万個のセルが存在することになる。

実際の都市のように土地も売買も行われる。COM2VERSEは来年第2四半期から企業、クリエイター、一般を対象に土地分譲を進め、固定価格で土地を販売する。利用者同士がNFTで売買でき、別途の土地取引市場がつくられるとみられる。

8月25日、ソウル汝矣島のコンラッドホテルで開かれた「COM2VERSE メディアデー」で発言するCOM2VERSEのイ・ギョンイル代表(COM2US提供)©MONEYTODAY

◇繰り返し強調したパートナーシップ

COM2VERSEは生態系構成のために企業との協業も続けている。すでに▽SKネットワークス▽ハナ金融グループ▽教保文庫――など多様なパートナー社を確保している。

各社とのパートナーシップを通じて生活、教育、文化、医療など多様な産業をCOM2VERSEで実現できるよう構想している。COM2VERSEは生態系参加企業とともに来年第3四半期までにB2Cサービスを開発し、商用化サービスを2024年第1四半期に実施する予定だ。

ウェブ3.0の実現に向け、ブロックチェーン企業とも協業する。ブロックチェーン企業「Animoca Brands」「The Sandbox」などとパートナーシップを構築し、COM2USの独自のブロックチェーンのメインネット「XPLA」を通じて仮想経済も実現するという。

この日の行事では新規パートナー会社として通信大手KTの合流が公開された。KTが展開する従来の事業をメタバースと連携し、新たなサービスを推進する計画だ。

イ・ギョンイル代表は生態系構築の重要性を繰り返し強調したうえ「だれに対しても、参加を妨げることも強制することもない」と呼びかけた。そのうえで「生態系参加者に、決まった手数料以外に、収益配分の要求もしないつもりだ。脱中央化された運営と政策システムも導入する」と訴えかけた。

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