
「グルメ好きな両親と行く2泊3日の京都旅行コースを考えて」――こうした一言で、人工知能(AI)が旅程を即座に組み立てる時代がやって来た。韓国国内の旅行会社各社はAI技術を積極的に導入し、旅行商品推薦や比較サービス、顧客体験の改善に乗り出している。
「ハナツアー」は今月、既存のAI技術を統合したマルチAIエージェント「H-AI(ハイ)」を公開した。これは旅行準備から現地サポートまで対応する“AI旅行秘書”で、旅行者の質問にパーソナライズされた回答を出す。
「モドゥツアー」は、チャットボットを通じて旅行後の口コミや満足度を収集し、AIレビューキュレーションで分析。商品ページにレビューの要約を表示して購買判断を助けるほか、不適切な投稿も検出する。
「黄色い風船」は、パスポート情報登録の自動化にAIを導入。旅行者が提出したパスポート画像から必要な情報を自動で読み取り、入力ミスを防ぐことで航空機搭乗トラブルを回避し、業務効率も高めている。
「インターパークツアー」は、旅行商品レコメンド機能「AIピック」を提供している。選択した商品と類似するパッケージをリアルタイムで比較・提示し、要点が一目で分かるよう整理する。インターパークトリプルは社内ハッカソン「イントトン2024」で生成AI活用プロジェクトを多数展開しており、チャットボットの開発実習なども実施した。
一方で、こうした取り組みは、まだ“初期段階”との指摘もある。現在の旅行AIの多くは、既存のパッケージツアーや自由旅行のスケジュールを組み替えるに過ぎず、旅行者の趣味や状況に合わせた柔軟な提案には弱い。
さらに、例外的な問い合わせや感情的共感への対応力も不足している。政策や手数料に関する敏感な質問には曖昧な回答しか得られず、困難に直面した旅行者に対しても、AIは慰めや共感を十分に提供できないという。
旅行業界関係者は「グローバルなオンライン旅行代理店(OTA)は、価格や需要予測、家族構成や趣向に応じた時間別のスケジューリングまで実現している。韓国国内の旅行会社は自社AIの開発が進んでおらず、外部ソリューションやAPIに依存しているため、差別化されたアルゴリズムやUXが不足している」と分析している。
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