韓国免税業界が外国人客対象のプロモーション準備に力を入れている。来月、グループ「防弾少年団（BTS）」のデビュー10周年を迎え、ソウルで開かれる「2023BTSフェスタ」に参加する外国人観光客の需要に対応する。
ロッテ免税店は最近、英語・中国語・日本語・ベトナム語・タイ語・韓国語の計6言語バージョンの市内免税店や、引き渡し場所の利用案内リーフレットを制作し、免税品購入顧客に提供している。外国人観光客が増え、グローバル顧客サービスの再整備に乗り出したのだ。
韓国免税店協会の産業動向によると、韓国免税店訪問外国人は昨年3月、4万9849人レベルだった。しかし、この1年の間にエンデミックによる海外旅行が自由になり、今年3月には31万4699人と前年同期に比べ6倍以上増加するなど、着実に上昇曲線を描いている。
6月12～25日にセビッ島、南山（ナムサン）ソウルタワー、市庁舎、DDP、ワールドカップ（W杯）大橋などソウルの主要ランドマークがBTSのシンボルカラーである紫色に染まる。汝矣島（ヨイド）をはじめとするソウル各地でBTSの10周年関連の多様なイベントが開かれる。
これを受け、ロッテ免税店は外国人顧客をターゲットにしたK-カルチャーマーケティングにも乗り出している。来月16日から3日間開催される予定の第32回ロッテ免税店ファミリーコンサート公演が楽しめる訪韓パッケージを企画した。
新羅（シルラ）免税店はオフライン売り場に「外国人体験空間」を拡張し、差別化を図る。ソウル店には外国人客の新たな憩いの場となる「CaféLA」をオープンした。また、アモーレパシフィックと手を組んでポップアップ展示「流行化粧展」を開催中だ。
済州（チェジュ）店にはギャラリーをオープンし、済州を拠点に活動する新進作家を紹介する空間を設け、文化空間として生まれ変わった。外国人客に新羅免税店の新たな芸術的価値を体験させ、ショッピングから芸術まで文化的感性を兼ね備えた場所を提供する計画だ。
新世界免税店も外国人観光客を対象に広報するために最近英文・和文インスタグラムを開設し運営している。訪問観光客の買い物を支援するためにベトナム・タイ語ショッピング案内所を常時開設している。
