
ソウル・光化門周辺のコンビニでは、韓国のグループ「BTS(防弾少年団)」の公演を見込んで大量に仕入れた食品が売れ残り、廃棄や返品に追い込まれるケースが相次いでいる。
現地のコンビニ店主は「350個発注したが、売れたのは50個から100個程度ではないか」と話す。三角キンパも種類ごとに200~300個ずつ仕入れたものの、半分以上を廃棄したという。「水やスポーツドリンク、レジャーシートなどは返品できるが、キンパは賞味期限が短く捨てるしかない」と肩を落とした。
今回の公演では約26万人の来場が見込まれていたことから、周辺店舗は簡便食品や飲料の発注を大幅に増やしていた。しかし、警察による動線規制などで人の流れが分散し、想定ほど来店客が伸びなかった。
別の店主は「警察が移動を促し続けたため、人が滞留せずそのまま帰ってしまった。思ったより客が少なかった」と振り返る。
別のコンビニでは返品作業に追われ、店の外には飲料水の箱が積み上げられた。店主は「他会場の販売実績を参考に、20万人来場ならさらに売れると聞き、そのデータを信じたが結果はこの通りだ」と語った。
当日は午後6時から急きょ「1+1」の割引販売も実施されたが、廃棄は避けられなかった。「サンドイッチは130個仕入れて100個を廃棄した」という声もある。
別のコンビニチェーンでも状況は同様で、ビールやラーメン、スナック、ウェットティッシュなどが大量に売れ残り、返品待ちとなった。ある店主は「人の流れの予測を誤り、この通りにはほとんど人が来なかった」と話し、本部から一定の補填を受ける予定だと説明した。
地下鉄駅構内の店舗では、当日の無停車運行や出入口規制の影響で売り上げが大きく落ち込んだ。「通常は1日300万~400万ウォン(約33万~44万円)だが、この日は30万ウォン(約3万3000円)にとどまった」とする声もあった。
一部地域では規制が比較的緩やかだったものの、需要は期待に届かなかった。余った食品は廃棄しきれず、近隣住民に配られるケースもあったという。
コンビニ本部は、今回のような特殊事情を踏まえ、廃棄された生鮮食品の負担を加盟店と分担する方向で調整を進めている。
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