韓国のファン・ヒ(黄熙)文化体育観光相は4日、大衆文化芸術関連の記者会見で、芸能関係者の兵役に対する自身の見解を明らかにした。
ファン氏は「韓国が文化というソフトパワー(文化・芸術的影響力)を通じて全世界に影響を及ぼすスタート地点に、BTSが位置づけられる」と述べたうえ、「大衆文化芸術家の場合、国威宣揚業績が明確でも兵役義務履行で活動を中断せざるを得ない。これは国家的損失につながるだろう」との見解を示した。
この記者会見は前日午後まで担当記者団に知らせていなかった突然の日程であるうえ、ファン氏は既に新政権発足と同時に辞任する意思を固めており、これまで公式行事を自制していた。こうした経緯もあり、ファン氏の発言の真意に関心が集まっている。
2019年までの10年間、文化芸術・体育人484人が兵役特例を受けたが、このうち大衆文化芸術家は1人もいない。現行の兵役法施行令が芸術・体育分野特技に大衆文化を含まないためだ。BTSはこれまで海外に韓流コンテンツを知らせるのに寄与していることから、制度の改善が必要だという指摘が出ている。
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