2024 年 11月 23日 (土)
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AR使ってネイルアート…韓国の学生創業企業がデジタル転換

(c)MONEYTODAY

街を歩いているとよく見かけるネイルショップ。韓国統計庁の資料を基準に推算した国内ネイルアート市場規模は1兆7000億ウォン(約2000億円)だ。ワイン小売市場よりも大きい。爪で自分の個性を表そうとする人が増えたためだ。最近は年齢層が低くなり、成長の勢いが増した。

このように早い成長ぶりを見せたネイルアート市場だが、デジタル転換(DX)においては他の産業群に比べて大きく遅れている。特に、似たような産業群に属しているファッションの場合、eコマース中心のDX転換で、ファッション通販大手のムシンサ(MUSINSA)のようなユニコーン(投資家らの評価が高く、企業価値が10億ドル以上ある未上場の成長企業)まで誕生させた。

「DNU」は拡張現実(AR)技術などを利用してネイルアート市場DXに乗り出した。DNUは2022年7月、蔚山(ウルサン)技術科学院(UNIST)の学生創業で設立された。UNIST経営科学部と産業工学部を複数専攻したヤン・ジミン代表が率いている。ヤン代表は昨年10月、韓国交通安全公団データセット活用アイデアコンクールで最優秀賞、今年7月蔚山青年創業士官学校IR大会大賞を受賞した。

ヤン代表は「ネイルアート市場はDXになっていないため、SNSとポータルに分散された情報を捜し出すのに多くの時間をかけざるを得ない。例えばインスタグラムでネイルアートデザインが多数見つかるが、カテゴリー化されておらず、いちいち探さなければならない」と話した。

ヤン代表によると、ネイルアートの細かいデザインカテゴリーだけで50個を超える。これを具体的に検索できる手段がないため、インスタグラムなどで単純に「ネイルアート」で検索し、希望するデザインが出てくるまでページをめくるしかない。1~2時間はあっという間に過ぎてしまう。

DNUはコミュニティ機能とAR機能を利用してこのような問題を解決した。ヤン代表は「コミュニティサービスを通じて多様なネイルアートデザインを共有できるようにした。これを精巧なカテゴリーに区分し、自身が望むデザインをいつでも簡単に選べるようにした」と話した。

希望するデザインを仮想でフィッティングできる機能も実現した。AR技術ベースの仮想フィッティングシステムは、希望するデザインを選択すれば、自分の爪に施されたネイルアートをスマホで確認することができる。

また、最近AIがユーザーの好みに合わせて新しくデザインしたネイルアートを適用するサービスも追加開発中だ。これはユーザーが探してみたデザイン閲覧、ウイッシュリストなどユーザー製品購入データを基に、ネイルアートデザインを制作・推薦する原理だ。このため、1万2000枚のネイルアートデザインをAIに学習させた。

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