韓国のAIスタートアップ「ライアンロケット」は14日、4月に約3週間実施した韓国の縦読み漫画「ウェブトゥーン」製作人工知能(AI)秘書「ジェンバス」のプロモーションが成功したと明らかにした。韓国でウェブトゥーンを製作する100チームあまりが「ジェンバス」で漫画製作を進める方針だ。
ライアンロケットは、プロモーション期間中の取引数が目標を上回ったとしている。当初、50チームを目標としていたが、会社はこれの2倍に達する100チームと契約を結んだ。これに支えられ、7月中に2回目のイベントも実施する。 2次プロモーションはジェンバスのホームページで事前申し込みが可能だ。
今回のプロモーションの核心は、生成型AIがベースのウェブ小説をウェブトゥーン化するための支援だ。製作者・クリエイターが知的財産(IP)をライアンロケットに任せれば、IPに合うキャラクター開発や、プラットフォームに加えるのに必要な序盤3回分の製作を支援する仕組みだ。
専従の担当者が連載開始から終了まで営業時間内にリアルタイムでやり取りし、クリエイターとウェブトゥーン製作会社の意図が正確に反映されるよう支援する。アシスタントと作家の確保が難しいウェブトゥーン製作会社とクリエイターは、ライアンロケット独自の生成型AI技術で作品を創作し、プラットフォーム市場に参入することができる。
ジェンバスのイベントは約3カ月の期間後にすぐウェブトゥーンの製作を始められるように支援することが肝だ。
既存のウェブトゥーン製作の場合、キャラクターの企画とストーリー構成のため準備期間に平均1年以上を要する。プラットフォームに加えるために初期3回分に該当するエピソードを作成するまで、初期投資費用も必要だった。ジェンバスのプロモーションを通じて初期投資費用なしにプラットフォームに加えるためのA to Zが用意され、3カ月以内にウェブトゥーン製作が可能だ。
ジェンバスは生成型AIでウェブトゥーン製作速度を最大10倍に上げるサービスだ。ライアンロケットの学習アルゴリズムにより、学習用イメージが10枚あればキャラクターを固定・具現化できる。これによりウェブトゥーンの生産性を90%以上も上げることができるという。該当アルゴリズムは、ライアンロケットが直接契約を結んだ作家の画風だけを学習。学習データの著作権問題からは自由である。
ライアンロケットはイメージ生成型AIの技術力で、韓国と日本で15社以上のコンテンツ会社と協力を進めている。
ライアンロケットのチョン・スンファン代表は「今回のプロモーションにより、ウェブトゥーン製作とウェブ小説のウェブトゥーン化に役立つジェンバスの底力を確認することができた。今後、ライアンロケットはジェンバスの独歩的な技術でウェブトゥーン製作会社の心強い援軍になるだろう」と強調した。
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