2024 年 12月 24日 (火)
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AI使用の監視カメラ2465台、韓国の23万都市で災害・犯罪を24時間チェック

韓国京畿道烏山市スマートシティ統合運営センターでCCTV画面を確認する管制要員(写真=行政安全省提供)(c)NEWSIS

ある男性が体をひねりながらゆっくり歩いていく姿が、韓国京畿道烏山市(オサンシ)の「スマートシティ統合運営センター(管制センター)」知能型閉鎖回路(CC)TVに映された。18日午前0時24分、モニターには「徘徊」という文句が表示された。

管制官が男性の動線を追った。車に乗って出発すると「飲酒運転かもしれない」と考え、112(警察)に通報した。10分足らずで保護したこの男性は、酒に酔った状態だった。ややもすると、さらに大きな事故が起きかねない状況をあらかじめ予測して防いだのだ。

この管制センターは16人の要員が4組3交代で24時間365日管制する。警察官3人も常駐する。

◇知能型CCTV

ここでは人口23万3953人の烏山全域(42.76平方キロメートル)に網のように敷かれている2465台の知能型CCTV映像を見ることができる。2013年12月に開館して9年が経った昨年、地域内のすべてのCCTVを知能型CCTVに転換した。

知能型CCTVは人間に代わってCCTV映像を分析し、危険が感知されれば警察と消防にリアルタイムで知らせ、“ゴールデンアワー”内の迅速な対応を可能にする。

1人の不自然な行動を、ビッグデータと人工知能(AI)の技術を使って分析し、災害・犯罪現場であることを認知する。それを特定して検挙するやり方だ。例えば、真夜中に奥まった路地でマスクと帽子をかぶった男性が若い女性をつけ歩けば、危険度が高いと判断されるが、似たような状況が真昼の流動人口が多い市内の真ん中なら、危険度はかなり低くなる。

これらは公園での喫煙、ゴミ不法投棄、プラカードや横断幕の無断設置、飼犬の首輪未着用、小学校登・下校案内放送などにも活用される。

◇関係する映像だけ選別

昨年10月29日に起きたソウル・梨泰院(イテウォン)雑踏事故を受け、人員を自動的に数えて密集度を測定する「ピープルカウンティング」機能を加えた。黄色で表示された監視区域内半径1平方メートル当たり0.3人が集まれば「関心」、6.0人ならば「深刻」と診断し、スピーカー警告放送で分散を誘導することになる。

梨泰院事故当時、路地の密集度が1平方メートル当たり7.7人だったという韓国国立科学捜査研究院の発表に基づき、烏山市が都市構造と地理的危険度を測って、自主的に基準を定めた。

烏山市スマート交通安全課のキム・ヨンヒョク課長は「管制要員が膨大な量のCCTV映像を常に見るわけではない。犯罪が起きそうな地域を中心に重大な事案が発生すれば、関係する映像だけを選んで、要員が管制する。これにより、効率的なモニタリング体系が構築されている」と説明している。

烏山市は3000台までに増やし、2027年までにAI基盤の知能型CCTVに全面転換するのが目標だ。

(c)NEWSIS

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