韓国のメタバースガールズグループ「MAVE:(メイブ)」の人気がグローバルな広がりを見せている。今年1月25日にデビューし、シングル1stアルバム「PANDORA’S BOX」(パンドラの箱)を発表した。タイトル曲「PANDORA(パンドラ)」のミュージックビデオは2週間で1000万ビューを突破し、6日現在1700万ビューを超えている。
「MAVE:」は自由を求めて未来から来たシウ・ゼナ・タイラ・マティの4人で構成するアイドルグループだ。1月28日に出演したMBC「ショー!音楽中心」の舞台は300万ビューの再生数を記録し、すぐにファンダム(熱心なファンの集まり)が形成された。
そんな「MAVE:」を生み出したのは、ネットマーブルF&C子会社メタバースエンターテインメントの技術力とカカオエンターテインメントのマネジメント企画力だといえる。STARNEWSが「MAVE:」タスクフォース(TF)のオ・ユギョンTF長、「MAVE:」プロダクションのハン・ナレチーム長、「MAVE:」A&Rのキム・ジウォンチーム長に誕生の過程と世界観を聞いた。
――メイブプロジェクトはどのように企画することになったのか?
オ・ユギョンTF長 ネットマーブルでメタバースエンターテインメントを先に設立し、カカオエンターテインメントが持分投資をして両社の合弁になった。音楽コンテンツ事業でTFチームを構成した。バーチャルアイドル企画をメタバースエンターが先にしたが、「MAVE:」に対する話は両社の構成員が一緒にした。
――作曲家、振付師、ミュージックビデオ演出陣などワールドクラスのスタッフたちと作業したそうですね。
ハン・ナレチーム長 みなさん、バーチャルアイドルに関心があった。実際のアイドルにできないことがやれると思ったようだ。本来ならタイトでできない振り付けもバーチャルアイドルたちならできる。
キム・ジウォンチーム長 これまでのアイドルにはできない高難度のパフォーマンスも作ってほしいとお願いした。
ハン・ナレチーム長 アイドルメンバーなら実力にばらつきがあるだろうが、バーチャルアイドルはそういうのがない。
――「MAVE:」は未来から来た4人が済州道、パリ、カリフォルニア、ジャカルタに不時着したという不思議な世界観になっている。
ハン・ナレチーム長 不時着したメンバーたちが未来を変えなければならないという意思を込めた曲として「パンドラ」で出すことになった。
キム・ジウォンチーム長 グローバルをターゲットにして、メンバーたちが各国を一つずつ持つようにした。その4つを米国、韓国、インドネシア、フランスに設定した。
オ・ユギョンTF長 K-POPを一番好きな国を考えた時に挙がる国で、不時着の世界観ともかみ合った。
――MBC「ショー!音楽中心」でデビュー舞台と2回目の舞台を披露した。準備過程は?
ハン・ナレチーム長 私たちがバーチャルアイドルをやると言った時、ネットマーブルでは生命力を吹き込みたい思いが強かった。メディソン・ビアというアーティストが3Dに変身してコンサートをしたことがあったが、それを見て私たちもパフォーマンスができると思った。
オ・ユギョンTF長 どのようにパフォーマンスを見せられるか悩んだ。ネットマーブルには技術があり、私たちはマネジメント事業、IP拡張、放送局との接触が可能だった。MBCテレビに専門チームがあって仮想舞台を作ることができた。
オ・ユギョンTF長 予想していなかったのだが、ファンが集まって応援方法を公開し、声援を送ってくれた。とてもうれしかった。
ハン・ナレチーム長 新型コロナウイルス禍では、無観客の舞台での音楽放送では他のアーティストも別取りしたファンの声を付けていた。 グループ「THE BOYZ」の応援もそうやって入れた。
――「音楽中心」以外の番組にも出演する計画はあるのか?
オ・ユギョンTF長 多くの関心を寄せていただいているが、準備に時間がかかり、すぐにはできないようだ。「音楽中心」の舞台も準備は昨年8月から6カ月ほどかかった。
(つづく)
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