2025 年 8月 6日 (水)
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AIで防衛産業設計を…韓国イズパーク、国産AI設計自動化プラットフォームの開発に着手

イズパーク(c)KOREA WAVE

韓国のXR・AIベースの没入型トレーニングサービス「イズパーク(ISPark)」が「製造業の競争力向上のための防衛産業用言語モデルおよび韓国型設計自動化モデル技術開発(KAIDA)プロジェクト」の主幹研究機関に選定された。

イズパークは4日、産業通商資源省が推進する防衛産業設計自動化のための人工知能(AI)ベースのCAD連携プラットフォームの開発に着手したと明らかにした。

KAIDAは、複雑な防衛産業の設計プロセスを自動化し、設計の品質と生産性を同時に確保するための大型研究開発(R&D)プロジェクトである。機体構造、飛行性能、エンジンシステムなど多様な設計要素をAIで処理する体系の構築が核心であり、全体で59カ月(2025年4月~2029年12月)にわたり、約116億ウォン規模で進められる。

イズパークは、ダッソー・システムズの「CATIA」とオートデスク(Autodesk)の「AutoCAD」の設計環境にAI技術を連携し、図面作成、部品明細書(EBOM)、設計ガイドの算出、設計文書化など、設計者が担っていた主要な作業を自動化するプラットフォームを構築する。

このプラットフォームには、共同研究機関であるフォーティトゥマルの超巨大言語モデル「LLM42」と検索拡張生成「RAG42」技術が適用され、設計に関する質疑応答、コマンドの自動生成、規格・法規の確認、技術文書の自動化など、多様な機能が実現される。

該当技術は、閉鎖網環境でも動作できるように、セキュリティ性と実用性を兼ね備えることを目標に開発される。DoftechはAutoCAD基盤の自動化機能を、慶尚国立大学は設計規格および法規データの構造化と検証ルールセットの開発を担当する。需要機関である韓国航空宇宙産業(KAI)とイレ産業(IREATEK)は、実際の設計環境での技術実証と検証を進める。

今回のKAIDAプロジェクトは、設計データを出発点に、製造、品質、納品に至る全過程をAIベースの自動化技術群(AX)で統合する実証事例として評価されている。

イズパークのキム・ガプサン代表は「設計から技術文書、規定、図面、加工データに至るまで、複雑な製造情報をAIが解釈し連携する構造を通じて、製造の全ライフサイクルを自動化するデジタル革新の第一歩を踏み出した」と述べた。

イズパークは今回の課題を通じて、高熟練人材に依存していた防衛産業の設計現場にAIベースの自動化を導入し、長期的には民間製造業全般への技術拡散を推進する。

(c)KOREA WAVE

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