人類の歴史はすなわち、病気の歴史という言葉がある。人類の歴史において、病気は常に存在してきたからだ。それゆえ、病気が人類の未来を左右してしまう可能性がある――こう考えられるかもしれない。
だが、一つの希望は、科学の発展がこの困難を克服しつつあるという点だ。
韓国科学技術情報研究院(KISTI)が最近発表した報告書によると、世界各国は人工知能(AI)を使って疾病対応に取り組んでいる。
新型コロナウイルス感染のように、情報が不足している新型感染症の場合、初期段階で限られたデータに基づいて病気の特性を迅速に把握することが重要だ。この時、AI技術が活用される可能性がある。
実際、カナダのスタートアップであるブルードットは、AIを活用して世界保健機関(WHO)よりも先に、2019年末に新型コロナウイルス感染の危険性が高い都市(バンコク、ソウル、台北、東京)を予測した。この時に使われたのが、国や都市間の航空券データだ。
KISTIはAI技術ベースの疾病対応システムを研究開発・改善し続け、国際協力によって疾病共同対応システムを強化すべきだとしている。
AIはすでに新薬開発でもスピードと成功率を高めるなど成果を上げている。その結果、製薬会社だけでなくグーグル、半導体大手エヌビディアなどビッグテック企業も将来の収益源として注目している。
科学の発展のおかげで、病気の脅威からある程度、安心できるようになるのだ。
障害の克服も同じだ。
外国メディアの報道によると、最近、英ケンブリッジ大学など研究チームは「第三の親指」ロボットを作り出した。
これは、手を切断し、片腕で日常生活を送る障害者のために考案されたウェアラブルロボットだ。手のひらに義手のように装着し、足に接続した無線圧力センサーを介して使用する。
片手で物をつかむという動作にとどまらず、針に糸を通すなど精巧な作業も可能だという。
研究チームは特別な訓練を受けていない一般人を対象にこのロボットを実験し、さまざまな年齢層からなる参加者の98%がこの機器をすぐに使えるようになった。
商用化されれば、誰でも簡単にロボットのサポートを受けることができることになる。
この他にも各国は高齢化に備え、関連する研究に総力を注いでいる。
もはや病気の心配なく100歳まで生きる夢が実現する日が近づいている。【news1 ヤン・セロム記者】
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