
人工知能(AI)デジタル変換(DX)専門の韓国企業「インスウェーブ(Inswave)」の日本法人「インスウェーブジャパン(Inswave Japan)」はこのほど、ハウスメーカーのAI支援を担う日本の「SHO-SAN」と、AIによる自動平面図生成システムの共同開発契約を締結した。
韓国メガ・ニュース(MEGA News)のナム・ヒョクウ記者の取材によると、今回のプロジェクトは、営業現場で顧客が希望する最低限の条件を入力するだけで、生成系AIが自動的に平面図や家具の配置を提案するウェブアプリケーションの開発に焦点を当てている。
SHO-SANは、日本の注文住宅市場に特化したマーケティングやAIベースのコンサルティングを提供してきた企業だ。今回の協業を通じて、顧客に対する提案のスピードを高め、営業現場での対応力を強化することを目指している。
新たなシステムは、設計士への依存度を減らしながらも、営業担当者が現場でAIによって生成された設計の草案をすぐに顧客に提示できるため、顧客満足度と意思決定のスピードを高めることが期待されている。
今回の契約は、日本国内の注文住宅供給企業の営業プロセスを、AIによる変革(AX)へと加速させるプロジェクトという点で大きな意味を持っている。インスウェーブジャパンは、これを契機に現地のAIソリューション市場における立ち位置を拡大するための転換点を築いた、と評価されている。
また、顧客企業のインターンを対象とした教育プログラムや共同ワークショップを実施することでパートナーシップの基盤を強化し、プロジェクト終了後には多様な追加協業プロジェクトの拡張も進めていく。
インスウェーブは2002年の創立以来、韓国内でAIおよびDXをリードしてきており、日本においても金融、公共、チェーン産業分野で成果を積み上げてきた。
インスウェーブジャパンのキム・ソンゴン法人長は「今回のプロジェクトを通じて、日本の住宅産業におけるデジタル革新に実質的な変化をもたらす。最先端のAI技術と現地に最適化されたソリューションを組み合わせ、顧客企業の営業・業務の革新を継続的に支援していく」と述べた。
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