2024 年 6月 23日 (日)
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「人工」コンテンツ大洪水時代 [KWレポート] 韓国AIルネサンス (1)

「not by AI」バッジ活用例(プロジェクトウェブサイトキャプチャー)(c)news1

「人間が書いた文章です。人工知能ではありません」

人工知能(AI)が作ったコンテンツがあふれはじめた。人間だけのものだった「創作」の領域に、AIが足を踏み入れた。

最近のAIコンテンツの大洪水を前に「人が創作したもの」であることをバッジで表示しようという「not by AI」プロジェクトが登場した。プロジェクトの主催者は、ウェブサイトで創作物に表示できるイメージ用、テキスト用、音声用バッジファイルを無料で配布し「あなたの創作物にプライドを持ってバッジをつけよう」と訴える。

人の創作物だと明らかにしなければならないほど、生成型AIが作るコンテンツはますます「人らしく」なっている。AIは音声、音源、ウェブ小説、韓国発のデジタルコミック「ウェブトゥーン」など、分野を問わず、短時間ですぐに結果を出す。

HYBEIM「The tech behind ‘Masquerade’ Part 1. Voice tech」の映像キャプチャー(c)news1

情報技術(IT)業界関係者によると、韓国の総合エンターテインメント企業「HYBE」(ハイブ)が買収したAIオーディオ企業「Supertone」は、歌手MIDNATT(ミッドナット)=韓国の男性歌手イ・ヒョン=の新曲「Masquerade(マスカレード)」に挿入されている「仮想の女性の歌声」を製作した。

SupertoneはMIDNATTの歌声を使い、曲の雰囲気に合う女性の歌声を、AI基盤の「ボイスデザイン」技術を用いて創作した。

無から有を創造し、性別を行き来するAIは、音楽産業を揺るがしている。

AIによるカバー曲も人気を集めている。

米歌手ブルーノ・マーズの声で韓国のガールズグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」の「Hype boy」をカバーした映像は、ネットにアップされて1カ月で再生回数が137万回を超えた。

韓国の4人組ガールズグループ「FIFTY FIFTY(フィフティーフィフティー)」の「Cupid」が、米人気歌手マイケル・ジャクソン(1958~2009)の声で合成される。韓国の歌手Zion.T(ザイオンティー)の「楊花大橋(ヤンファデギョ)」には、英ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリー(1946~91)の歌声が使われ、大きな反響を呼ぶ――。

Supertoneのイ・ギョグ代表は5月、「AI時代、今日の音楽」を主題にしたカンファレンスで「限りなくそっくりに創造した声による演技や歌、オーディオブックの録音などが可能だ。故人の音声データがあれば、故人の声を使って新たな歌を作り上げることもできる」と説明した。

(つづく)

(c)news1

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