現場ルポ
韓国のアイドルグループaespa、NewJeans、BLACKPINK、TWICEそして少女時代まで、最近K-POPガールズグループのカムバックとデビューのニュースが繰り返され、歌謡界とともにエンタメ株が動く。
今夏、次世代クイーンとして、どのガールズグループがのし上がるか関心が集まるなか、韓国の代表的なエンタメ銘柄のうち、この1カ月間、最も大きな株価上昇率を見せたのは、BLACKPINKが所属するYGエンターテインメントだった。
◇aespa、史上初の初動100万枚…NewJeans、BLACKPINK、少女時代、TWICEも登場
先月8日に発売した2枚目のミニアルバム「Girls」でカムバックしたaespaは、K-POPガールズグループ史上初めて初動100万枚を達成した。「Girls」はK-POPガールズグループの先行注文最高記録を達成したのに加え、「サークルチャート」（旧ガオンチャート）で初動142万6487枚を記録した。
「初動」は発売日から最初の1週間のアルバム販売量を意味する。アイドルグループのファンの結集力を表す代表的な指標だ。これまで「初動100万枚」を達成したのはBTSなどボーイズグループだけだったが、デビューしてから2年足らずのガールグループがK-POPの歴史に新たな1ページを記した形だ。
「aespa旋風」に先輩・後輩ガールグループが追随する。その急先鋒が来週デビューするNewJeansだ。
NewJeansを手掛けるのは、HYBE（ハイブ）レーベル「ADOR」代表のミン・ヒジン。SMエンターテインメントを代表するクリエイティブディレクターとして数多くのグループのコンセプトを陣頭指揮し、近年、ADORに移籍した。
これまでf（x)＝エフエックス＝のアルバム「Pink Tape」などの秀作を世に送り出したミン・ヒジンが、今度はNewJeansによって“実家”SMを相手にする形だ。
ユアンタ証券のイ・ヘイン研究員は「NewJeansのアルバム先行注文は先月28日現在44万枚で、ガールズグループデビューアルバムとしては過去にない販売量が期待できる。aespaのようなキャリアの浅いグループも新譜を発売するたびに大幅な成長傾向を示している。新人IP（知的財産権）の初期成長速度が高くなっており、成長目標値と将来期待できる収益規模は、これまでのIPより大きくなる可能性が高い」と分析している。
デビュー6周年を迎える「ガールズグループ最強者」BLACKPINKも来月カムバックする。ここに「デビュー15年目」少女時代も8日、完全体カムバックに乗り出し、aespaに加勢する。最近、JYPエンターテインメントと全員が再契約したTWICEも、26日にカムバックするなど、今月はガールズグループの熱い戦いが繰り広げられるとみられる。
◇株価上昇率はYG勝利…第2四半期の業績で笑うのはどの社か
韓国の代表的なエンタメ各社が最近、株価上昇傾向を見せているのも「ガールグループ」への期待と無関係ではない。
各社のこの1カ月間の株価上昇率を見ると、勝者はBLACKPINKといえる。BLACKPINKが属しているYGエンターテインメントが24.8％で最も大きく伸びた。先月初め、BLACKPINKがカムバックニュースを知らせると、株価が強勢を記録した。これにHYBE（20.6％）、JYP（15％）、SM（9.5％）が続いた。
ハイ投資証券のパク・ダギョム研究員は「K-POP企画会社は、アイドル産業のグローバル化とデジタル化によって、構造的な成長段階に入った。グローバルなファンダムは景気と関係なく拡張し続けている」と解説する。
エンターテインメント各社の第2四半期の実績発表は、3日のHYBEから始まる。同社の第2四半期実績コンセンサスは売上高4909億ウォン（前年比76.2％）、営業利益866億ウォン（同209.17％）と推定される。
YGエンターテインメントは売上高897億ウォン（同7.18％）、営業利益87億ウォン（同-4.43％）と推算される。SMは売上高1819億ウォン（同-2.45％）、営業利益200億ウォン（同-27.18％）、JYPは売上高651億ウォン（同60.63％）、営業利益182億ウォン（同89.91％）が見込まれる。
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