◇真っ白に凍った自然湖
韓国江原道(カンウォンド)高城(コソン)を代表する名所で、真っ青な水の輝きと竹島(チュクト)が調和した松池(ソンジ)湖は、冬にはまた違った魅力であふれている。松池湖は周囲約6km、水深5mの自然の湖で、周囲にはうっそうとした松林が生い茂っている。
夏にはキャンプ場がオープンし、周辺には専用の海水浴場をはじめ松池湖ミリタリー体験場や、韓屋体験村旺谷(ワンゴク)マウルなどがあり、多くの旅行客が訪れる。
夏と違い、冬の松池湖は静かだ。もの寂しげに見えるが、白い雪が舞い降り、かちかちに凍てついた湖水と青い松の木が対照をなす、ひっそりとした風景という魅力がある。
周囲の道を歩きながらゆっくりと湖を見渡してもいいが、寒さが気にならないのであれば、湖のそばにある国道7号線沿いの松池湖展望タワーからのんびりと湖を眺めてもいいだろう。5階建てで独特な形の展望タワーからは、群れをなして飛ぶ渡り鳥の群舞が一目で見下ろせることから、子どもたちの自然生態学習館としても人気を集めている。
松池湖は、朝鮮半島の海岸線に沿って暖かい南方に飛んでいく、冬の渡り鳥の飛来地でもある。松池湖は汽水湖であるため、鯛とコノシロなどの海水魚と、鯉とボラのような淡水魚が一緒に生息するなど、渡り鳥にとって餌も多い。冬になるとマガモの群れと天然記念物のハクチョウが湖に飛来する。
さあ、残り少ない冬を今からでも楽しみたいなら、高城にさっそく行ってみよう。
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