
新型コロナ収束後の海外旅行需要の急増に伴い、韓国で航空券トラブルに関する消費者相談も急増している。特に、航空券のキャンセルに伴うトラブルが最も多いとされ、業界では「航空会社ごとに異なるキャンセル・返金ポリシーを事前にしっかり確認すべきだ」と注意を促している。
国土交通省が発表した「月刊航空消費者レポート」によると、今年第1四半期、韓国消費者院に寄せられた航空関連の苦情は795件で、前年同期比31.8%増と過去最多を記録した。人口100万人あたりの苦情件数は、韓国系航空会社で15.9件、外資系航空会社で31件と、外資系の方が多かった。
トラブルの種類別では「航空券キャンセル時の高額手数料・返金拒否・返金遅延」が514件で最多。次いで「運航の不履行・遅延」181件、「預け荷物の紛失・破損・遅延」37件、「情報不足による搭乗ミス」18件だった。
航空会社別の苦情件数は▽ジンエアー62件▽チェジュ航空48件▽ベトジェットエア48件▽大韓航空47件▽エアプレミア42件▽ティーウェイ航空41件▽イースター航空35件――など。
また、航空旅客数はエンデミック後の「リベンジ消費」ブームとともに国内外の航空会社が運航便を増やし路線を多様化したことで、大幅に増加している。今年第1四半期の国際線旅客数は2328万人で、前年同期(2160万人)より7.7%増加。外資系航空会社の旅客数も700万人を超え、7.3%の増加を見せた。
業界関係者は「安いからといって安易に購入すると、航空会社の規定によってキャンセル時に高額な手数料を取られる恐れがある。早期予約や特価航空券は通常運賃よりも変更・返金の条件が厳しく、受託手荷物が含まれていないケースも多いので、細かい条件までよく確認してから予約すべきだ」とアドバイスした。
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