
韓国京畿道始興市にある韓国の大手製パン企業SPCグループの系列会社の工場で、女性労働者が死亡する事故が再び発生し、「SPC不買運動」が再び広がっている。
事故は19日午前3時ごろ、京畿道始興市にあるSPCサンリプの始華工場で発生した。50代の女性労働者が、パンを冷ますためのコンベヤーベルトに潤滑油を噴霧する作業中に機械に上半身が挟まれ、死亡した。
SPCグループでは、過去3年余りの間に3件の死亡事故と5件の負傷事故が発生している。2022年10月にはSPC系列の食品工場SPL平沢工場で20代の女性労働者がソース混合機に挟まれて死亡。さらに同工場では2023年に2件、2024年には1件の負傷事故が続いて発生している。
また、同じグループの京畿道城南市にあるシャニ(SHANY)製パン工場でも、2022年10月に労働者がコンベヤーベルトに指を挟まれて切断、翌年7月には別の労働者が指を骨折する事故があった。さらに同年8月には、50代女性労働者が機械に挟まれて死亡する事故も起きている。
各種ソーシャルメディアで20日、SPCグループに属するブランド名を列挙した「不買リスト」が共有された。オンライン上では「モッパン(食事を楽しむ様子を放送する)ユーチューバーもSPC製品なしでモッパンをやってほしい」「これまでずっと不買してきたが、この3年間で何も変わっていない」「SPCの食品はもう食べられない」といった書き込みが相次いだ。
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