
韓国航空宇宙産業(KAI)はこのほど、国産超音速戦闘機「KF21」の量産1号機の最終組立段階に着手する式典を開催した。
行事は慶尚南道泗川にあるKAI本社の固定翼棟で開かれ、KAIのチャ・ジェビョン固定翼事業部門長、防衛事業庁のチョン・ギュホン未来戦力事業本部長をはじめ、政府関係者や国内の航空協力企業など主要関係者約80人が出席した。
KAIは昨年6月25日に防衛事業庁とKF-21の量産契約を締結した直後から、前部胴体、主翼、中部胴体および尾部をそれぞれ製造し、各胴体の結合を完了させたのに続き、今回最終組立段階に着手した。近く量産機の本格的な地上および飛行試験の段階に入る見通しだ。
KF-21のシステム開発事業は、空軍が長期的に運用してきたF-4およびF-5戦闘機を代替する先端戦闘機の開発プロジェクトだ。開発の主担当であるKAIと、事業主幹の防衛事業庁、国防省、合同参謀本部、空軍、国防科学研究所などの主要機関をはじめ、学界や中小協力企業など産学官の協力体制が築かれている。
国内の協力企業は約600社が参加しており、国産化率65%を目標に開発が進められている。総開発期間は10年6カ月で、来年下半期から納品を開始し、韓国空軍への戦力化が予定されている。
KF-21はすでに2022年7月に試作機の飛行試験を開始しており、空中給油や空対空兵器の発射成功など多様な任務を遂行しながら、任務領域を拡大し、将来の戦場に適した戦闘機としての完成度を高めてきた。
チャ・ジェビョン氏は「KF-21のシステム開発事業は、多くの挑戦と困難があったにもかかわらず、防衛事業庁および政府、空軍、開発企業など関係機関の協力があったからこそ、量産段階まで安定的に進むことができた」と述べた。
(c)KOREA WAVE