2025 年 5月 21日 (水)
ホーム社会「買わないなら覚えます」試食だけの主婦に店員圧力…韓国・スーパーの試食は“罪”か“権利”か

「買わないなら覚えます」試食だけの主婦に店員圧力…韓国・スーパーの試食は“罪”か“権利”か

写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

試食だけして商品を買わなかったことを理由に、スーパーの販売スタッフから圧力を受けたという韓国の60代主婦の体験談が12日に放送されたJTBCの番組「事件班長」で紹介された。

京畿道(キョンギド)に住む女性は近所の大型スーパーをほぼ毎日利用していて、行くたびに試食コーナーを楽しんでいた。ある日、高級ブランドのラーメン試食コーナーが設けられていた。普通のラーメンより2倍ぐらいするので購入することはあまりないが、たまに試食はしていた。

いつものように試食しようとすると、販売スタッフににらまれた。そして突然、「試食だけして買わない人、全員覚えてますからね」と嫌味を言われた。驚いた女性が「そうですか。食べるだけで買わないのはダメなんですね」と言うと、スタッフは無言で顔を背け、無視するような態度を取ったという。

女性は「恥ずかしさを通り越して屈辱だった。たまに試食するだけだし、何度か購入もしたのに」と悔しさをにじませた。その後、女性はこの出来事が心に引っかかってスーパーに行くのも気が引けるようになり、試食コーナーには近づかなくなったという。

心理学者のパク・サンヒ教授は「“アンチ”の客が1人でも生まれれば企業側にとっては大きな損害になる。販売員の態度は企業側としても好ましくないはず」とコメント。「客がその商品に関心を示すだけでも、販売側としては肯定的に捉えるべきではないか」と付け加えた。

パク・ジフン弁護士も「試食はあくまで販促の手段。販売員がなぜ怒るのか理解に苦しむ。何回試食しようが構わない」と述べた。

ネット上では「毎日のように試食コーナーだけ利用すれば販売員も覚えてしまうのでは」「買うつもりがないなら試食するべきでない」「どちらの立場も理解したい」など賛否両論の声が寄せられている。

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