
「結婚して5年で離婚すると財産の30%、10年なら50%持っていかれるって本当?」――。そんなウワサを韓国の弁護士が一蹴した。
韓国のヤン・ナレ弁護士は11日、自身のYouTubeチャンネルを通じ、安定した職業を持つ30代男性から多く寄せられる質問としてこの話題を取り上げた。
ヤン弁護士は「最近、離婚率も高いし、いざ結婚しても5年で離婚すれば財産の30%、10年で50%を分けなければならないと聞く。そんな話を聞くと、ますます結婚する意味が分からなくなる」と嘆く声が一定数あるという。
しかし、この「年数=財産分与率」の通説は完全な誤解だと断言。ヤン弁護士は「財産分割の比率は結婚期間だけでなく、子どもの有無や今後の養育者、婚姻中の収入や資産形成への貢献度、結婚前に持っていた個人資産の規模、相続や贈与の有無など、多くの要素が複合的に考慮される」と説明した。
判例では、結婚生活が12年に及んでも配偶者が一切の経済活動をせずに共通財産を減らした場合、その人の寄与度がわずか20%と認定されたケースも。また、結婚生活がわずか3年8カ月でも、夫がその間に不動産投資で損失を出し、資金の出処が妻だったために妻の貢献度が40%以上と認められた判例もあるという。
ヤン弁護士は「結婚生活が長くなるにつれて財産分与の比率に影響するのは事実だが、それが本格的に意味を持ち始めるのは少なくとも15年以上たってから。結婚期間は数ある判断基準の1つにすぎない」と締めくくった。
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