2025 年 5月 17日 (土)
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韓国・成人女性の半数「結婚は必須ではない」…「自身の達成感」優先

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韓国の成人女性の約半数が「結婚は必ずしも必要ではない」と考えており、過半数は「結婚よりも自身の達成感が重要」と認識していることが明らかになった。

韓国女性政策研究院が14日発刊した「2024年女性家族パネル調査」によると、2022年に全国の成人女性9055人を対象に実施された第9回調査で、「誰もが必ず結婚すべきだ」という問いに対し、52.9%が「そう思わない(あまりそう思わない・全くそう思わない)」と回答した。

この割合は、2016年に実施された第6回調査の42%に比べて10ポイント増加しており、結婚を“当然の義務”と見なす認識が大きく後退していることを示している。

また、「結婚よりも自分の成し遂げたいことが大事だ」という問いに「同意する」と回答した人も54.3%に上り、6年前の44.5%から9.8ポイント上昇した。結婚を“選択肢のひとつ”とする価値観が主流になりつつあると分析されている。

同様の傾向は「子どもを持つこと」への考え方にも現れている。「子どもは必ず持つべきだ」と回答した割合は、6年前より10ポイント減の60.4%となり、「結婚したら早く子どもを持つべきだ」と考える割合も63.6%から58%へと減少した。

このような変化は、結婚や出産に対する“義務感”が薄れ、個人の選択として尊重されるべきだという認識が拡大していることを反映している。

また、家庭内の役割分担に対する意識の変化も見られた。特に「夫婦であっても収入は各自で管理すべきだ」と答えた割合が、2016年には35.6%だったのに対し、2022年には49.7%とほぼ半数にまで増加している。

この結果について、研究院は「家族構造の変化や性別役割に対する意識の進化が、価値観に大きな変化をもたらしている」と分析している。

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