
韓国・現代自動車グループの都市航空モビリティ(UAM)事業を担う米国現地法人「スーパーナル(Supernal)」が、今年3月に米国内で初のUAM試験飛行を実施していたことが明らかになった。
業界関係者によると、スーパーナルは先週、ビジネス向けSNSで、3月1日に自社の試作機が初飛行を果たしたと発表した。「この重要な瞬間を迎えたチームを誇りに思う」とコメントし、静かに初飛行のニュースを公表した。
航空専門メディア「フライトグローバル」によれば、この試験飛行は有線接続された状態で実施され、電動垂直離着陸機(eVTOL)の設計・製造・飛行プロセスを検証したという。具体的な飛行場所は公表されていない。
スーパーナルは6月まで試作機による飛行テストを継続する予定で、その成果をもとに、4人乗りのeVTOL機「S-A2」を2026年に組み立て、2028年の米当局の認証取得と商用運航開始を目指している。
「S-A2」は、現代自動車グループが2020年に初公開したコンセプト機「S-A1」の後継モデルで、2024年1月に米ラスベガスで開催されたCESで実物模型が公開された。全長10メートル、全幅15メートルで、操縦士を含め最大5人が搭乗可能。8基のローターを搭載した主翼、V字型の尾翼、そして現代グループのデザイン哲学を反映したキャビン空間が特徴。
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