
韓国の女優キム・セロンさん(今年2月死去)と俳優キム・スヒョン氏の交際時期をめぐる真実攻防が激化する中、遺族側が主張する「中学2年生の時に性関係があった」との内容と、過去に公開された二人のやりとりが明確に矛盾しているとの指摘が出ている。
遺族側の弁護士は今月7日の記者会見で「キム・スヒョン氏が2014年、未成年だったキム・セロンさんと性関係を持ったことが確認された」として、児童福祉法違反および虚偽告訴の疑いで告発したと明らかにした。また、キム・スヒョン氏が他の女性との性的行為を示す写真をキム・セロンさんに見せるなど、性的虐待の疑いがあるとも主張した。
しかし、これは3月27日の記者会見で遺族側が公開した内容と食い違う。そこで披露された2016年までのメッセージ内容には、二人が「キスすらしていなかった」と読み取れるやり取りが含まれていた。
たとえば、男性(キム・スヒョン氏と推定)は「今度、本当にキスしてくれる?これも禁止なの?」と尋ね、キム・セロンさんは「ううん、禁止じゃない。してあげる」と返答している。さらに「いつ君を抱いて寝られるかな?」「1年かかる?3年?1年でも長すぎる?6カ月?」といったやりとりもあり、性交渉はまだなかったことをうかがわせる。
遺族側の主張する交際開始時期についても食い違いがある。当初は2015年11月が出会いとされていたが、今回の主張では2014年に性関係があったとしており、主張自体の信ぴょう性に疑問が生じている。
加えて、証拠とされた音声データがAIによって合成されたものである可能性も指摘された。元記者のユーチューバー、イ・ジンホ氏は最近、録音の分析結果として「AIで作成された音声をもとに、通報者が自らの声やノイズを追加して偽装した」と明かした。
この通報者はさらに、キム・スヒョン氏と関係があるとされる人物に襲撃されたとも主張していたが、証拠として提出された写真はフリー素材サイトから盗用されたものと判明している。
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