2025 年 5月 16日 (金)
ホーム社会「毎日1箱・20年」喫煙した女性、閉経後の膀胱がんリスク2倍超に…韓国の調査結果

「毎日1箱・20年」喫煙した女性、閉経後の膀胱がんリスク2倍超に…韓国の調査結果

ソウル駅広場の喫煙区域でたばこを吸う市民ら(c)NEWSIS

閉経後の女性において、長期間の喫煙が膀胱がんの発症リスクを大幅に高めることが、韓国の大規模追跡調査で明らかになった。たとえ禁煙後であっても、過去の喫煙量が多ければ、リスクは顕著に高いままであるという。

高麗大学安山病院家庭医学科のハン・ミンジョン教授は6日、2009年に国家健康診断を受けた40歳以上の閉経後女性172万5502人を対象に、約9年間(2018年まで)追跡調査をした研究結果を発表した。このうち、データ不備や1年以内に膀胱がんを診断されたケースを除外した最終分析対象者は135万7790人にのぼった。

研究結果によると、閉経後女性において生涯で一度でも喫煙経験がある人は、喫煙の累積量(パックイヤー、Pack years)に応じて膀胱がんリスクが高まっていた。パックイヤーとは「1日1箱×年数」の概念で、10パックイヤー未満の喫煙者では非喫煙者に比べてリスクが1.54倍、10〜20パックイヤー未満では2.03倍、20パックイヤー以上では2.31倍に上昇していた。

さらに、現在は禁煙している過去の喫煙者においても、累積喫煙量が20パックイヤー未満であればリスクの有意な上昇は見られなかったが、20パックイヤー以上では膀胱がんリスクが2.25倍と、明確に高い傾向を示した。

ハン教授は「禁煙しても、過去の喫煙量が多ければ膀胱がんのリスクは長期間続く。累積量が多い場合は禁煙の効果が限定的になり得るため、できるだけ早く喫煙をやめることが膀胱がん予防の鍵となる」とも述べた。

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