
子どもを持たないと宣言した妻が出産後に態度を一変させ、夫の全財産を奪って離婚したという韓国の40代男性の体験談が4月29日放送のJTBC「事件班長」で紹介された。男性は「人生最大の後悔は妻との出会いだった」と振り返った。
交際1年で結婚した当初、妻は少し神経質に見えた。子どもを持たずに共働きする「DINKs」を宣言したものの、うっかり妊娠してしまったと言って出産を選択。その後、男性を「あなたのせいで人生が台無しになった」と激しく責め、服をハサミで切り裂くなどの暴力も受けた。
専業主婦になった妻はささいなことで怒った。不在着信が100件を超えることもあり、会社にも電話してきて騒ぐため、男性の職場での評価はガタ落ち。けんかのたびに妻が男性の友人たちに連絡して悪口を言うので、友人関係も断絶した。
離婚に当たって妻は「全財産を置いていけ」と言い放ち、男性は約15億ウォン(約1億5000万円)相当の資産と息子を託して家を出た。息子は「ママには僕しかいない」と言って、母親との同居を選んだのだ。
離婚後も妻からの金銭要求は続き、男性の生活は破綻。収入がなくなると連絡が途絶え、離婚から2年後には音信不通になった。男性は「財産分与の権利消滅を狙った計画的な行動だったのでは」と語り、「せめて息子に会いたい」と訴えた。
番組に出演した弁護士は「財産分与目的の可能性は高いが、自発的に譲渡した財産を取り戻すのは難しい。ただし面会権については法的に認められる可能性がある」との見解を示した。
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