
夫の浮気相手が親友だった――そんな裏切りに怒りを爆発させた40代女性が、親友だった浮気相手に「塩袋」と浮気訴訟の勝訴判決文を送りつけたところ、逆に名誉毀損で訴えられそうになったというエピソードが話題となっている。
この出来事は4月22日、韓国JTBCの番組「事件班長」で紹介された。7年間結婚していた女性は、夫が勤める会社に自身の同級生である友人が転職してきたことをきっかけに、夫婦同士の交流が始まり、子どもを連れてキャンプに行くほど親しくなった。
しかし、女性はある日、夫の携帯を確認したことで、夫とその友人の間に不倫関係があることを知る。友人と夫が密かに連絡を取り合い、不倫関係にある証拠や妊娠検査薬の写真まで見つかった。
証拠を突きつけられた夫は「捏造だ」と否定。しかし、女性は夫の不倫相手だった友人の夫にも全てを知らせ、二人で夫と友人を相手取り不倫訴訟を起こし、全面勝訴を勝ち取った。
だがその後、友人は自身が被害者であるかのように振る舞い、女性が浮気をしていたかのような噂を広め始めた。怒りを抑えきれなかった女性は、友人が勤務する会社に「関係を清算せよ」という意味を込めて塩一袋と勝訴判決文をバイク便で送付した。
その後、友人から「お前のせいで会社にいられなくなった。この件を釈明しなければ名誉毀損で訴えて損害賠償請求をする」と脅しのメッセージが届き、さらには元夫からも「このままでは自分まで解雇される。そうなれば養育費も払えなくなるからすぐに解決しろ」と連絡が来た。
これに対し、法曹界でも見解が分かれた。
番組に出演したパク・ジフン弁護士は「塩だけなら問題ないが、判決文まで送ったことで名誉毀損が成立する可能性がある」と指摘する。一方で、ヤン・ジヨル弁護士は「当事者にのみ送ったものであれば名誉毀損にならない可能性もある。判決文を他人にばらまかない限り、それが広まることはない」と反論した。
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